検索ブランド相談室 | 検索と評判の専門メディア

Googleマップで店舗を選ぶとき何を見る?国内3調査からわかった口コミ・写真・営業時間の優先順位

部署:マーケティング担当者部署:経営者・責任者レベル:実践GoogleビジネスプロフィールMEO、口コミ分析、Web集客
Googleマップで店舗を探すスマートフォンの手元と「店選びで見られるのは?」というコピーを組み合わせたアイキャッチ

初めて行く飲食店、美容室、クリニックなどを探すとき、Googleマップ上の何が最終的な店舗選びを左右するのでしょうか。

2025〜2026年に国内で公開された3件の消費者調査を横断すると、口コミ・評価、写真、営業時間が繰り返し上位に現れることが確認できます。一方、距離やカテゴリは「店同士を比較する情報」というより、最初に候補店を見つける段階で重要な要素です。

本記事では、3調査・延べ1,170人の結果を単純合算せずに比較し、店舗運営者がGoogleビジネスプロフィールで何から改善すべきかを整理します。

結論|店舗選びでは「口コミ・評価」「写真」「営業時間」を先に整える

Googleマップ経由の店舗選びで優先度が高いのは、まず口コミ・評価、次に写真、そして営業時間などの基本情報です。

Googleビジネスプロフィール最適化の全体像を先に確認したい場合は、Googleビジネスプロフィール最適化の全体像を参照してください。本記事では、その中でも店舗選択時に重視される情報の優先順位に絞って実務手順を整理します。

3つの調査は対象者や質問文が異なるため、割合を合算して「○%の人が重視する」とは言えません。ただし、別々に行われた調査で同じ要素が繰り返し上位に出ていることは、改善順位を決めるうえで重要な材料になります。

確認項目 ナレッジホールディングス調査 n=303 FINEXT調査 n=317 ニュートラルワークス調査 n=550
口コミ・評判 口コミ内容70.0%、星49.8%、件数41.3% 口コミ・評判69.1% 星59.3%、口コミ内容・件数55.6%
写真 41.3% 62.5% 50.0%
営業時間 30.7% 59.0% 公開記事では個別割合の記載なし
位置・アクセス 26.1% 「近くの店舗を探せる」がGoogleマップ利用理由の79.2% 個別割合の記載なし
情報不足時の離脱 別の店舗を選ぶ36.0% 行くのをやめる・他店を探す18.9%

Googleマップで店舗を選ぶ際に重視される口コミ・評価、写真、営業時間を国内3調査別に整理した比較図

国内3調査では設問条件が異なるものの、口コミ・評価、写真、営業時間が繰り返し上位に現れています。数値は直接比較せず、調査ごとに確認する必要があります。

※各調査で質問文、選択肢、対象地域・年代が異なります。数値同士を直接比較したランキングではありません。

この結果から、店舗側の改善は次の順番で考えると整理しやすくなります。

  1. 口コミ・評価を判断できる状態にする
  2. 写真で来店前の不安を減らす
  3. 営業時間など来店可否に直結する情報を正確にする
  4. カテゴリ・住所・アクセス情報を整える
  5. 投稿やWebサイトまで含めて情報不足を防ぐ

Googleマップでの店舗選びは「見つかる」と「選ばれる」を分けて考える

Googleマップ対策では、検索結果に出るための要素と、表示された店舗からユーザーが1店を選ぶための要素を分けて考える必要があります。

Googleは、ローカル検索結果を決める主な要素として「関連性」「距離」「知名度」を挙げています。また、住所、営業時間、カテゴリなどの情報を完全かつ正確に登録することを推奨しています。

つまり、「近い店だから候補に入る」ことと、「口コミや写真を見てその店を選ぶ」ことは同じではありません。

今回の3調査を踏まえると、店舗選びは次の4段階に整理できます。

段階 ユーザーが確認する主な情報 店舗側の役割
発見 カテゴリ、現在地との距離、住所 候補店として正しく表示される
足切り 営業時間、星評価、営業状況 「行けない店」「不安な店」から外れない
比較 口コミ内容・件数、写真、価格、メニュー 複数店舗の中で選ぶ理由を作る
最終確認 最新情報、公式サイト、SNSなど 不明点を残さず来店へつなげる

Googleマップで店舗を選ぶ行動を発見、足切り、比較、最終確認の4段階に整理したフロー図

距離やカテゴリは候補店になる段階、口コミや写真は候補店から選ばれる段階で主に役割を持つと整理できます。

これはGoogleが公式に示した購買行動モデルではなく、今回確認した調査結果とGoogleの仕様をもとに整理した実務上のフレームです。

口コミは「星の高さ」だけでなく、内容と件数まで見られている

3調査を通じて最も一貫して重要度が高かったのが、口コミ・評価に関する情報です。

ナレッジホールディングスの全国303人調査では、「口コミの内容」を確認すると答えた人が70.0%で1位でした。星評価は49.8%、口コミ件数は41.3%です。

FINEXTの317人調査でも、「口コミ・評判」が69.1%で店舗選びの1位でした。同調査では、Googleマップの口コミを「非常に信頼できる」「ある程度信頼できる」と答えた人を合わせると90.2%でした。

ニュートラルワークスの550人調査でも、星評価59.3%、口コミの内容・件数55.6%が上位です。

学術研究でも、オンラインレビューと購入意向の関係は広く確認されています。2024年に公表された156研究・69,006観測のメタ分析では、レビューに関する複数要素が購入意向と有意に関連し、特にレビューの肯定・否定の方向性は比較的大きな関連を示しました。ただし、この研究はGoogleマップや日本の店舗だけを対象にしたものではないため、Googleマップ上での来店行動にそのまま置き換えることはできません。

口コミの内容確認だけでなく、来店後に無理なく口コミを集める仕組みまで整えたい場合は、クチコミ増えるくんも選択肢になります。

口コミ対策は「良い口コミだけを集める」施策にしない

口コミが重要だからといって、高評価だけを選んで依頼することは適切ではありません。

Googleのポリシーでは、実体験に基づく口コミの投稿を依頼すること自体は認められています。一方、口コミと引き換えに割引や商品を提供すること、低評価を書きそうな人を除外して高評価だけを選択的に依頼すること、投稿内容や評価を指定することなどは禁止されています。

したがって、店舗側が行うべきなのは評価を操作することではなく、

  • 実際の利用者が口コミを投稿しやすい導線を作る
  • 口コミで繰り返し指摘される不満を店舗改善につなげる
  • 新しい口コミが継続的に増える状態を作る

ことです。

写真は3調査すべてで上位|「来店後を想像できるか」が重要

写真も3調査すべてで上位に入りました。

ナレッジホールディングス調査では41.3%、FINEXT調査では62.5%、ニュートラルワークス調査では50.0%が写真を確認・重視しています。質問条件が異なるため数字の大小は直接比べられませんが、写真が店舗比較の主要情報である点は共通しています。

Google自身も、業種に応じた写真は顧客が商品やサービスの購入を判断するときに使う店舗の特徴を伝えるものだと説明しています。外観写真についても、実際に訪問するとき店舗を見つけやすくする役割があります。

店舗側では、「きれいな写真を増やす」だけではなく、ユーザーが確認したい情報を埋めることが重要です。

飲食店なら外観、入口、店内、席、料理、メニュー。美容室なら外観、受付、施術空間、設備、仕上がり例。クリニックなら入口、受付、待合室、院内設備など、来店前の疑問に対応する写真を揃えます。

オンラインレストランレビューを対象にした2022年の実験研究では、掲載される料理写真の種類によって購入意向が変化し、その背景に知覚品質や体験価値があることが報告されています。中国の消費者と飲食店を対象にした研究であり、日本のGoogleマップに直接一般化はできませんが、「写真の有無だけでなく何を写すかも重要」という仮説を補強する研究です。

営業時間は口コミほど目立たなくても、間違っていると離脱要因になる

営業時間は「魅力を高める情報」というより、来店できるかどうかを決める条件です。

FINEXT調査では59.0%が店舗選びで営業時間を重視しています。さらに「Googleマップを使って困ったこと」では、「営業時間が最新でない」が51.1%に達し、「口コミが少ない」52.4%とほぼ同水準でした。

一方、ナレッジホールディングス調査では営業時間を確認する人は30.7%でした。

数値に差があるのは、対象者や質問方法が異なるためです。ただし、営業時間が間違っていた場合は「営業していると思って行ったら閉まっていた」という直接的な失敗につながります。

Googleも、通常営業時間だけでなく特別営業時間を含め、正確で最新の店舗情報を登録することを推奨しています。

特に年末年始、祝日、臨時休業、営業時間変更がある店舗では、写真や投稿より先に営業時間の更新を確認する必要があります。

距離とカテゴリは「選ばれる魅力」より「候補に入る条件」

距離も重要ですが、口コミや写真とは役割が違います。

FINEXT調査では、Googleマップを使う理由として79.2%が「近くの店舗を探せるから」と回答しています。

Google公式でも、ローカル検索の主要要素に「距離」が含まれています。ただし、店舗側が物理的な距離そのものをMEO施策で変更することはできません。

そのため、距離に対して行うべき対策は「近く見せる」ことではなく、住所や店舗情報を正確にすることです。

カテゴリも同様です。カテゴリは「何の店なのか」をGoogleとユーザーに伝え、適切な検索で候補に入るための情報です。

つまり、

距離・カテゴリは候補店になるための条件、口コミ・写真・営業時間は候補店から選ばれるための情報

と分けると、Googleビジネスプロフィールの改善目的が明確になります。

情報が足りない店舗は、その場で選択肢から外れる可能性がある

Googleマップでは、悪い情報だけでなく「情報がないこと」も離脱につながります。

FINEXT調査では、Googleマップ上の情報が充実していないとき、81.1%がホームページを確認すると回答した一方、36.0%は「別の店舗を選ぶ」と回答しました。

ニュートラルワークス調査でも、情報が少ない・口コミがない店舗を見た場合、43.3%が他サイトで追加情報を探し、18.9%が「行くのをやめる・他の店を探す」と回答しています。

2調査では質問文が異なるため、「情報不足による離脱率は18.9〜36.0%」と統計的な範囲として扱うことはできません。

ただし、別々の調査で「追加検索」と「他店への移動」が確認されている点は共通しています。

Googleマップだけを整備すれば十分なのではなく、

Googleマップで候補になる → 必要な情報を確認できる → 必要なら公式サイトで詳細を確認する

という導線全体を作る必要があります。

Googleマップの店舗情報が不足した際にホームページ確認や別店舗選択へ移るユーザー行動を2調査で示した図

情報不足時には追加情報を探すだけでなく、別店舗へ移る回答も確認されています。2調査は条件が異なるため、割合そのものは直接比較できません。

Googleビジネスプロフィールは何から改善すべきか

今回の3調査とGoogle公式情報を合わせると、店舗運営者が優先すべき項目は次のように整理できます。

優先度 改善項目 確認するポイント
1 口コミ・評価 口コミが極端に少なくないか、最近の口コミがあるか、内容から利用体験が分かるか
2 写真 外観・内観・商品・サービスなど判断に必要な写真が揃っているか
3 営業時間・基本情報 通常時間、祝日、臨時休業、電話番号、住所が正確か
4 カテゴリ・アクセス情報 実際の事業を表すカテゴリになっているか、所在地が正しいか
5 情報の鮮度・公式サイト 古い情報を放置していないか、詳細確認先のサイトが整っているか

Googleビジネスプロフィールで口コミ、写真、営業時間、カテゴリ、情報鮮度の順に確認する改善チェックリスト

口コミだけを改善するのではなく、写真、営業時間、カテゴリ、情報の鮮度まで含めて、来店判断に必要な情報の欠落を確認します。

月1回程度の通常監査に加え、営業時間や休業情報は変更が発生するたびに更新する方が安全です。

口コミ獲得だけをMEO対策と考えず、「ユーザーが店舗選びで必要とする情報に欠落がないか」という視点でプロフィール全体を確認することが重要です。

業種・年代によって重視項目は変わるのか

今回確認した国内3調査だけでは、業種別・年代別の優先順位を確定できません。

FINEXT調査では20〜60代の回答者構成は公開されていますが、「20代は写真を何%重視したか」といった年代別クロス集計までは公開されていません。ナレッジホールディングス調査も全国20〜59歳を対象としていますが、公開記事からは業種別・年代別の店舗選択項目を十分に比較できませんでした。

また、飲食店の「料理写真」とクリニックの「診療時間」、美容室の「仕上がり写真」では、同じ写真・営業時間でも重要度が異なる可能性があります。

海外のレストラン利用者341人を対象にした2024年の研究では、オンライン口コミを参照する動機が口コミ利用意向や採用に関係した一方、研究内では男女差による有意な調整効果は確認されませんでした。ただし、エクアドルのミレニアル世代を対象とした研究で、日本のGoogleマップ利用者へそのまま適用できる結果ではありません。

業種別・年代別のMEO改善順位まで決めるには、日本国内でGoogleマップを使って実際に店舗を選んだ人を対象に、業種・年代・利用目的を分けた追加調査が必要です。

まとめ

国内3調査を横断すると、Googleマップで店舗を選ぶ際に繰り返し上位に現れるのは、口コミ・評価、写真、営業時間です。

一方、距離やカテゴリは「どの店を選ぶか」だけではなく、そもそも候補店舗として表示・認識される段階で重要な情報です。

店舗運営者は、まず口コミ、写真、営業時間の不足を確認し、その後にカテゴリ・住所・アクセス・最新情報まで整えると、改善の優先順位を付けやすくなります。

特に注意したいのは情報不足です。複数調査で、情報が不足している店舗から別のサイトや競合店舗へ移動する行動が確認されています。Googleビジネスプロフィールを単なる店舗情報欄ではなく、「初めて来店する人が判断に必要な情報を揃える場所」として管理することが重要です。

参考文献・データ元

株式会社ナレッジホールディングス
「Googleマップで店舗を決めるとき、消費者が見ている項目ランキング|1位は『口コミの内容』で約70%」
2026年5月28日公開。2026年5月、全国20〜59歳303名へのインターネット調査。店舗選びで確認する口コミ、星評価、写真、営業時間、アクセス等の数値に使用。
調査記事を見る
参考元データURL:https://knowledge-hd.co.jp/map-decision-factors-survey/

株式会社FINEXT
「Googleマップの情報不足、3人に1人が競合店舗へ流れる【Googleマップの利用実態調査】」
2026年2月26日公開。2026年2月16〜21日、Googleマップで店舗情報を調べた経験がある全国20〜60代317名への調査。口コミ、写真、営業時間、利用場面、情報不足時の行動に使用。
調査記事を見る
参考元データURL:https://media.finext.co.jp/meo_investigation01/

株式会社ニュートラルワークス
「店舗探しはまずGoogleマップで」が60%以上!
2025年5月30日公開。2025年5月15日、首都圏20〜50代550名へのインターネット調査。星評価、口コミ、写真、情報不足時の行動に使用。
調査リリースを見る
参考元データURL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000041566.html

Google Business Profile Help
「Tips to improve your local ranking on Google」
住所、営業時間、カテゴリ等の正確な登録、およびローカル検索の関連性・距離・知名度について確認。
Google公式情報を見る
参考元データURL:https://support.google.com/business/answer/7091

Google Maps User Generated Content Policy
口コミのインセンティブ提供、選択的な高評価依頼、評価操作等に関するルール確認に使用。
Google公式ポリシーを見る
参考元データURL:https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114

Qiu, K. & Zhang, L.
“How online reviews affect purchase intention: A meta-analysis across contextual and cultural factors.”
Data and Information Management, 2024, 8(2), 100058.
156研究・214効果量・69,006観測を対象としたメタ分析。オンラインレビューと購入意向の関係の補助根拠として使用。
DOI: 10.1016/j.dim.2023.100058
論文情報を見る
参考元データURL:https://doi.org/10.1016/j.dim.2023.100058

Liu, H., Feng, S. & Hu, X.
“Process vs. outcome: Effects of food photo types in online restaurant reviews on consumers’ purchase intention.”
International Journal of Hospitality Management, 2022, 102, 103179.
オンラインレストランレビュー内の写真タイプと購入意向に関する実験研究。写真内容の考察に使用。
DOI: 10.1016/j.ijhm.2022.103179
論文情報を見る
参考元データURL:https://doi.org/10.1016/j.ijhm.2022.103179

無料相談はこちら