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中小企業の見積・請求管理システム比較|CLOUDPAPER等4社の料金

部署:経営者・責任者部署:マーケティング担当者レベル:実践
明るいオフィスの机にノートPCと書類のトレー、電卓が置かれ、『見積・請求管理システム比較 作成から請求まで』と書かれたアイキャッチ

見積書と請求書を表計算ファイルで作り、メールで送り、入金は別の表で確かめる。この運用は、取引先が増えるほど「どれが最新か」「どこまで請求したか」を追いにくくなります。この記事は、見積書・請求書の作成と請求管理を一つのサービスにまとめたい中小企業の経営者・サービス選定担当者向けに、請求書作成サービスのCLOUDPAPER、クラウド請求書作成ソフトのMisoca、請求書作成ソフトのマネーフォワード クラウド請求書、請求書サービスのfreee請求書の4つを、公式ページの記載をもとに同じ項目で並べます。そのうえで、自社の運用に合わせた選び方を示します。

見積書の作成から入金確認までを比べる4サービス

見積書を作る、請求書にする、取引先へ送る、入金を確かめる、の4つの仕事を番号つきで左から順に並べた図

この記事では、見積書・請求書を作る、送る、請求の状況を管理する、という範囲を比べます。対象は、見積書と請求書の両方を作れるサービスのうち、公式ページで機能と料金を確認できた次の4つです。

  • CLOUDPAPER:株式会社SICテックが運営する請求書作成サービス(公式サイトの表記は「CLOUD PAPER」)
  • Misoca:弥生株式会社が運営するクラウド請求書作成ソフト
  • マネーフォワード クラウド請求書:株式会社マネーフォワードが提供する請求書作成ソフト
  • freee請求書:freee株式会社が提供する請求書サービス

見積を出したあとの返事待ちの管理や履歴の共有は、別の記事で比べています。見積書を作る機能ではなく、提出後のやりとりを残す機能を探している場合は、見積提出後の顧客対応ツール比較|見積太郎2と他3サービスの選び方が手がかりになります。

見積・請求管理システムの比較項目

作成できる書類、請求管理、法令対応と承認、連携、料金の5つの比較項目を番号つきで縦に並べた図

作成できる書類と請求管理機能の比較

表1:作成できる書類と請求管理

サービス作成できる書類見積書から請求書への引き継ぎ請求管理
CLOUDPAPER請求書、見積書、納品書、領収書、発注書(委託先向け・自社向け)確認できなかった毎月・毎年の請求書を自動で繰り返し発行。入金消込(入金と請求の突き合わせ)。メール送信と郵送(200円/通)
Misoca見積書、納品書、請求書、領収書見積書から納品書・請求書への変換に対応請求書の自動作成機能。郵送と、見積書のFAX送信
マネーフォワード クラウド請求書見積書、納品書、領収書、請求書「各帳票のワンクリック変換」と説明「請求書の毎月自動作成」が法人向け3プラン(ひとり法人・スモール・ビジネス)の機能一覧にある。パーソナルミニには記載なし
freee請求書請求書、見積書、納品書、発注書、領収書確認できなかった発行と送付。機能一覧に「定期請求」(「契約プランによります」と注記)。入金管理・消込はFAQで「アドバンスプランで可能です」と記載

定期請求や自動作成がどのプランで使えるかが分からないのは、CLOUDPAPERとfreee請求書です。freee請求書は「契約プランによります」とだけ書いています。定期請求が必要なら、この2社に対象プランを問い合わせます。

電子帳簿保存法・インボイス制度の公式の説明と承認機能の比較

表2:電子帳簿保存法・インボイス制度の公式の説明と承認

サービス電子帳簿保存法インボイス制度承認
CLOUDPAPER公式トップに「電子帳簿保存法(電子取引)に対応。」とある公式トップページの機能一覧に「インボイス適格請求書の作成」。国税庁が公表するサイトとAPI連携し、適格請求書発行事業者の情報を取得すると説明「チーム承認(ワークフロー)機能」。承認が必要なユーザーを個別に設定できると説明。どのプランで使えるかは確認できなかった
Misoca「電子帳簿保存法の要件を満たす形で自動電子保存・管理することができ」と案内「インボイス制度に必要な適格請求書の発行や保存が可能です」と案内確認できなかった
マネーフォワード クラウド請求書「電子帳簿保存法・インボイス制度対応なら」の見出し。個別の対応機能の説明は確認できなかった登録番号の自動表示。「法令対応に必要な機能も順次対応していきます」と記載確認できなかった(「メンバー共有」「ステータス管理」の機能名はある)
freee請求書「電子帳簿保存法・インボイスに完全対応」と案内同左機能一覧に「承認ワークフロー」。アドバンスプランの説明に「発行・発送時の承認申請機能」

マネーフォワード クラウド請求書は「順次対応していきます」と書いており、現時点で対応している機能の範囲はマネーフォワードに問い合わせます。

会計ソフトなどとの連携先の比較

表3:公式ページに書かれた連携

サービス確認できた連携
CLOUDPAPERfreee、kintone、Box、LINE、FlexCRM、GMOサイン、GreatSign、全銀(ZEDI)ファイル、外部公開API。kintone連携と電子契約連携はオプションで別途月額3,300円
Misoca弥生の会計ソフト、freee、MFクラウド会計・確定申告への仕訳連携。カード決済+、掛け払い+、口座振替サービスなど
マネーフォワード クラウド請求書会計ソフトと連携すると仕訳の作成まで自動化できると説明。開発者向けAPIを提供。個別の連携先の製品名は確認できなかった
freee請求書基幹・販売管理システムとはCSV・PDFで、会計システムとも連携できると説明。個別の連携先名は確認できなかった

料金・課金単位・無料で使える範囲の比較

CLOUDPAPERは月額プランと郵送の通数、Misocaは月の発行通数、マネーフォワード クラウド請求書は利用者の人数、freee請求書は基本料金と送信料金、という料金の単位を対応づけた図

表4:料金の表記と無料で使える範囲

サービス税表記料金の表記無料で使える範囲
CLOUDPAPER税込月額はFree 0円、Light 1,000円、Standard 3,000円、Premium 5,000円、Expert 10,000円。郵送は200円/通、メール送信は0円/通Freeは利用メンバー1名、クライアント3社まで。無料お試し60日間
Misoca税抜無料プランのほかに、プラン15は年額8,800円(月15通まで)、プラン100は年額33,500円(月100通まで)。上限を超えると1通70円(1,000通まで)。郵送はプラン15以上で1通210円。プラン1000は金額の記載を確認できなかった請求書の作成は月10通まで無料(期間の制限なし)。見積書は無制限。プラン15・100は、キャンペーンで1年間無料との記載
マネーフォワード クラウド請求書税抜法人向けは年払いの月額換算で、ひとり法人プラン2,480円、スモールビジネスプラン(利用者3名以下)4,480円、ビジネスプラン(利用者4名以上は従量課金)6,480円。月払いは3,980円、5,980円、7,980円「取引先3件までは無料」。1か月間の無料トライアル(クレジットカード登録不要)
freee請求書税抜スタンダードは月額6,730円〜(基本料金1,980円〜+送信料金4,750円〜、年600件まで)。アドバンスは月額14,750円〜(基本料金10,000円〜+送信料金4,750円〜、年600件まで)。初期費用はどちらも0円「無料の請求書発行のみ行いたい方はこちら」という案内はあるが、無料プランの制限は確認できなかった

1年分に直すと、Misocaのプラン100は33,500円(月100通まで、税抜)、マネーフォワード クラウド請求書のひとり法人プランは2,480円×12か月=29,760円(年払いの月額換算、税抜)、CLOUDPAPERのLightは1,000円×12か月=12,000円(税込、税抜に直すと約10,900円)です。いずれも郵送料を含みません。通数の上限が分かるのはMisocaだけで、CLOUDPAPERとマネーフォワード クラウド請求書の通数の上限は確認できませんでした。郵送を使う場合は、CLOUDPAPERが200円/通(税込)、Misocaが210円/通(税抜)で、freee請求書は送信料金が基本料金とは別にかかります。費用相場から候補を見る考え方は、別の業務システムを例にした中小企業の勤怠管理システムの選び方|費用相場と勤怠クラウド等の比較観点で整理しています。

契約前に確認したい支払い方法と契約条件

  • CLOUDPAPERの支払い方法は、クレジットカードのみです。課金は毎月5日に翌月分が実施されると、FAQに書かれています
  • マネーフォワード クラウド請求書は、法人向けの料金改定が2027年6月に予定されていると公式に記載があります。改定内容は確認できなかったため、2027年6月をまたぐ年払いを契約するなら、改定後の金額と適用条件をマネーフォワードに問い合わせます
  • Misocaのキャンペーンによる1年間無料は、公式に「無料期間終了後」の年額(プラン15は8,800円、プラン100は33,500円、いずれも税抜)が示され、利用には自動更新の決済方法(口座振替またはクレジットカード)の登録が必要と記載されています。更新前に案内メールが届き、契約終了月の前月末日までキャンセルできるとも書かれています。また、無料体験プランの契約期間を過ぎると、この初年度無償キャンペーンは利用できないと注意書きがあります。自社の発行通数が月15通を超える見込みなら、プラン100の料金や超過料金で見積もります

見積・請求管理システムの選び方

まず無料で試したい場合は無料枠の条件、社内で承認の流れが要る場合は承認の記載、会計ソフトとつなぎたい場合は連携先の一覧を見る、という3つの対応を並べた図

次の4つを順に決めます。

  1. 月の発行通数を数える。見積書と請求書を分けて、直近の繁忙期の月で数えます
  2. 承認の流れが必要かを決める。社内で上長の確認を置くなら、承認の記載があるサービスから見ます
  3. 会計ソフトと、使っている他のサービスを書き出す。連携先に載っているかを見ます
  4. 郵送の要否と、費用の単位を確認する。紙で送る取引先が多いなら、郵送の料金を発行通数でかけて見積もります

決めた答えごとに、最初に見るサービスは次のとおりです。

  • 月10通以内で、まず無料で試したい場合:Misocaの無料プラン(請求書は月10通、見積書は無制限)。CLOUDPAPERのFreeは1名・クライアント3社まで、マネーフォワード クラウド請求書は取引先3件まで
  • 承認フローが要る場合:承認の記載があるのはCLOUDPAPERとfreee請求書で、どのプランに含まれるかを確認する
  • 会計ソフトとの連携を優先する場合:弥生ならMisoca、freeeならCLOUDPAPERかMisocaが連携先に載せている

試用では、見積書から請求書へ変換して、金額と明細が引き継がれるかを確かめます。取引先から見積書を受け取る側になる場合の比べ方は、ホームページ制作を例にしたホームページ制作の見積もり比較|要件・CMS・SEO・保守で説明しています。

契約前に問い合わせで確認する5つの質問

契約前に、各社へ次の5つを聞きます。

  1. 見積書から請求書へ、金額や明細を引き継げるか。引き継いだあとに修正できるか
  2. 承認フローは、どのプランから使えるか。承認者の人数に上限はあるか
  3. 電子帳簿保存法とインボイス制度:マネーフォワードは現時点で対応している機能。ほかの3社は「対応」と説明する機能の範囲と、電子取引のデータ保存の要件(検索・保存形式)をどの機能が満たすか
  4. 料金:CLOUDPAPERとマネーフォワード クラウド請求書は、プランごとの発行通数の上限と超えたときの追加料金。マネーフォワードのビジネスプランは従量課金の単価。freee請求書は年600件を超えたときの送信料金
  5. 解約するとき、作成した書類をデータで書き出せるか。書き出せる形式はどれか

社内の業務を整理してからツールを選びたい場合は、DXコンサルティングとは?サービス内容・費用・導入手順・選び方で進め方を説明しています。

まとめ:発行通数と承認の要否を決めてから試す

絞り込みの軸は、月の発行通数と承認の要否です。まず直近の繁忙期の月の発行通数を数え、無料枠や試用で見積書から請求書までを実際にたどってください。

参考文献

この記事で参照した情報を確認できます。

‹ 親記事: DXコンサルティングとは?サービス内容・費用・導入手順・選び方

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