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無料で求人を掲載できる媒体と条件|Indeed・求人ボックス・engageの違い

部署:人事・採用担当者部署:マーケティング担当者レベル:実践
事務所の机の上で、ノートPCと3枚のメモ用紙を見比べる採用担当者の手元

「できるだけ費用をかけずに求人を出したい」「無料で載せられる媒体はどこで、何に制限があるのか」。小さく採用を始める企業の担当者は、こうした疑問から媒体選びを始めることが多いはずです。 結論から言うと、Indeed、求人ボックス、engageはいずれも、公式の案内で、初期費用や掲載費用がかからない形で始められるとされています。ただし、「無料」の対象と、費用が発生する境界は媒体ごとに違います。また、公式ページには、掲載や応募数を保証する記載は確認できませんでした。 この記事では、3媒体の公式ページと、無料媒体を比較している他社の記事3本をもとに、媒体別の無料の対象、制限と有料との境界、掲載の保証が確認できない点、出稿の流れの概要を整理します。他社の記事は、あくまでその会社の見方として紹介します。公式の説明と合わないところは、本文の中でそのつど触れます。

無料で求人を掲載できる3つの媒体:まず全体像

Indeed、求人ボックス、engageの3媒体について、無料の対象と公式の費用の案内を並べた比較図

いずれも初期費用や掲載費用がかからない形で始められると案内されていますが、無料の対象は媒体ごとに違います。

今回確認したのは、Indeed、求人ボックス、engageの3つです。3つとも、公式の案内で、費用がかからない形から始められるとされています。ただし、同じ「無料」でも、媒体の役割が違います。

Indeedと求人ボックスは、求人を探す人が検索する求人検索サービスです。企業はそこに求人を掲載します。一方、engageは、公式の費用のページで、基本機能は0円と案内されています。無料の求人媒体を比べた解説記事によると、engageは自社の採用ページを作り、複数の検索サービスに連携して求人を届ける仕組みです。つまり、求人を「載せる場所」というより、「載せる求人の作成と配信を助ける道具」という性格が強い媒体です。

媒体無料の対象公式の費用の案内
Indeed求人の掲載初期費用・掲載費用・採用成功報酬はかからない
求人ボックス採用ボード、リスティング広告/サイト連携(公式の表記は「無料」)初期費用・掲載費・成果報酬は発生しない
engage基本機能(採用ページの作成など)初期費用・維持費用・採用課金はかからない

表は、各媒体の公式ページの記載を筆者が並べたものです。engageの「採用ページの作成など」は、解説記事の記載を含みます。

Indeedの無料の範囲と制限

Indeedの公式サイトは、初期費用、掲載費用、採用成功報酬はかからず、募集から採用まで一貫して無料で実施できると案内しています。費用が発生するのは、より多くの求職者に見てもらえるように「スポンサー求人」を利用した場合だけです。課金は求人がクリックされたときに発生し、予算の上限も設定できます。

無料掲載には、上限があります。Indeedのヘルプによると、無料掲載のポリシーは、Indeedに直接投稿される求人に適用されます。日本を含む複数の国で、毎月3件まで無料で求人を掲載でき、無料掲載の求人は検索結果に最長30日間表示されます。採用管理システム(ATS)経由で投稿された求人は、このポリシーの対象外です。ATS経由の掲載の可否や費用は、このポリシーのページでは分かりません。Indeedの掲載方法そのものは、Indeedに求人を掲載する方法で整理しています。

もう1つの制限は、表示順位です。ヘルプによると、無料掲載の求人は、掲載から時間が経つにつれて、求人検索結果での表示順位が下がります。無料の求人媒体を比べた解説記事も、Indeedは無料枠だけでは埋もれやすい、と述べています。

ここで、他社の記事との食い違いを1点挙げます。求人広告を比較した人材会社の記事は、Indeedの無料掲載を「最長120日間」と記載しています。一方、Indeedのヘルプは「最長30日間」としています。記事の情報は2026年2月時点とされています。食い違いがある場合は、公式の記載を優先して計画を立ててください。

求人ボックスの無料の範囲と制限

求人ボックスの公式トップページは、企業向けの入口を3つ案内しています。すぐに求人掲載を始めたい企業向けの「採用ボード(無料)」、求人サイトや採用ページを連携したい企業向けの「リスティング広告/サイト連携(無料)」、有料掲載に興味のある企業向けの有料掲載の案内です。「リスティング広告/サイト連携(無料)」の無料の範囲の内訳は、今回確認できた公式ページでは分かりませんでした。

無料掲載のページには、初期費用や掲載費、応募や採用決定ごとの成果報酬は発生しない、とあります。ただし、投稿した求人の内容や事業の内容に応じて、求人ボックス所定の掲載審査があります。審査は1日から3日程度が目安ですが、状況によってはそれ以上の日数がかかる場合がある、とされています。

もう1点は、併用の制限です。無料掲載のページには、すでに自社サイトに多数の求人を載せている場合、求人ボックスの求人収集クローラーにより自動で掲載できる、とあります。ただし、求人の重複を防ぐため、このクローラーによる自動掲載は採用ボードとの併用はできない、と書かれています。どの方法を選ぶかは、掲載を始める前に決めておく必要があります。

有料との境界について、別の解説記事は、露出を増やすにはクリック課金型の有料プランが必要、と述べています。また、人材会社の記事は、求人ボックスの無料掲載で有効な露出は約1週間、と記載しています。ただし、この期間は、今回確認した公式ページには記載がなく、確認できていません。

engageの無料の範囲と制限

engageの公式ページは、基本機能の利用は0円で、初期費用、維持費用、採用課金は一切かからない、と案内しています。応募者の管理やスカウトメール、採用ページの作成といった機能が無料で使える、と述べる別の解説記事もあります。

公式ページには、自動掲載先として、求人サイトのengage、求人ボックス、スタンバイ、キャリアインデックス、Googleしごと検索、Yahooが挙げられています。求人を作ればすべての掲載先に届くのか、掲載先がこれで全部なのかは、今回確認できた公式ページでは分かりませんでした。

有料との境界は、求人の露出を大幅に増やせる有料プラン「エンゲージプレミアム」です。ただし、その料金は、今回確認した公式ページには記載がありませんでした。

ここにも食い違いがあります。無料の求人媒体を比べた解説記事は、engageがIndeedなどに自動連携する、と記載しています。しかし、engageの公式ページの自動掲載先に、Indeedは挙がっていません。engageからIndeedに求人が届くかどうかは、今回の調査では確認できなかったため、利用を考える場合はengageの公式に問い合わせて確認してください。

無料と有料の境界を比べる

Indeed、求人ボックス、engageについて、無料の範囲から有料の入口までを3行で示した図

有料の料金は、求人ボックスとengageについては公式ページで確認できなかったため、金額は載せていません。

3つの媒体について、無料の範囲と、制限、費用が発生する境界を1つの表にまとめます。

媒体無料の対象確認できた制限費用が発生する境界
Indeed直接投稿の求人(毎月3件まで)検索結果に最長30日間。時間とともに表示順位が下がる。ATS経由はこのポリシーの対象外(ATS経由の可否や費用は別に確認)スポンサー求人(クリックされたときに課金。予算の上限を設定できる)
求人ボックス採用ボード、リスティング広告/サイト連携(公式の表記は「無料」)掲載審査(1日〜3日程度が目安)。クローラーによる自動掲載は、採用ボードとの併用不可の記載有料掲載(料金は公式ページで確認できず)
engage基本機能(採用ページの作成など)公式ページが自動掲載先として挙げるのは6つ(条件や網羅性は確認できず)エンゲージプレミアム(料金は公式ページで確認できず)

表は、公式ページの記載を筆者が整理したものです。engageの採用ページの作成は、解説記事の記載にもとづきます。公式ページで確認できなかった項目は、その旨を書いています。他社の解説記事にある数字は、公式で確認できていないため、この表には入れていません。

境界に共通するのは、「掲載そのもの」は無料でも、「より多くの人に見てもらうこと」には費用がかかる、という構図です。小さく始める場合は、まず無料の範囲で掲載し、応募の集まり方を見てから、有料に進むかどうかを判断する流れが現実的です。応募の集まり方の見方は、採用チャネルの実績を評価する方法で整理しています。

掲載の保証が確認できない点に注意する

今回確認した公式ページには、求人の掲載や、一定数の応募が集まることを保証する記載は見つかりませんでした。人材会社の記事と別の解説記事にも、保証の記載は確認できませんでした。ただし、これは確認したページの範囲で見つからなかったということで、ページ全体に記載がないことまでは確認できていません。

掲載までの工程は、媒体によって違います。Indeedは、投稿のあとに審査があり、審査を通過してから掲載が始まります。求人ボックスにも掲載審査があります。engageの審査は、今回確認できた公式ページでは分かりませんでした。Indeedと求人ボックスでは、投稿した時点で掲載が確定するわけではない、ということです。さらに、Indeedの無料掲載は、ヘルプによると、時間の経過で表示順位が下がります。

そのため、無料の媒体を使うときは、次の2点を前提にしてください。

  1. 採用の予定日から逆算して、審査の時間を見込む。Indeedの審査は数時間から最大72時間、求人ボックスは1日から3日程度が目安です。
  2. 応募が集まらない場合の次の手を、あらかじめ決めておく。求人内容の見直し、掲載する媒体の追加、有料プランの検討などです。

出稿の流れの概要

媒体を決めてから応募の状況を見て判断するまでの6つの手順と、審査が入る位置を示したフロー図

審査の有無や時間は媒体で違います。engageの審査は、今回確認できませんでした。

媒体ごとに画面や手順は違います。大まかな流れは次のとおりですが、審査の有無や時間は媒体で違い、engageの審査は今回確認できませんでした。どの媒体にどれだけ予算を配分するかは、採用チャネルの選び方で整理しています。

  1. 掲載する媒体を決める。無料の対象と制限を、この記事の表で確認します。
  2. 求人の情報を用意する。仕事内容や条件などです。
  3. 媒体に投稿する。Indeedは直接投稿、求人ボックスは採用ボードまたはリスティング広告/サイト連携、engageは採用ページの作成から始めます。
  4. 審査を受ける(Indeedと求人ボックス)。engageの審査は、今回確認できませんでした。
  5. 掲載が始まる。Indeedは審査を通過してから最大72時間で掲載が始まります。
  6. 応募の状況を見て、更新や有料への切り替えを判断する。
工程Indeed求人ボックスengage
投稿の入口直接投稿採用ボード、リスティング広告/サイト連携採用ページの作成
審査数時間〜最大72時間1日〜3日程度が目安公式ページでは確認できず
掲載開始審査通過後、最大72時間審査後公式ページでは確認できず

表は、確認できた記載を筆者が整理したものです。engageの採用ページの作成は解説記事の記載にもとづきます。確認できなかった項目は、その旨を書いています。

掲載前の確認リスト

  • 媒体ごとの無料の対象を確認した。Indeedは直接投稿が月3件まで、求人ボックスは採用ボードとリスティング広告/サイト連携(公式の表記は「無料」)、engageは基本機能である。
  • 無料の期間や件数の制限を確認した。Indeedは最長30日間で、表示順位は時間とともに下がる。
  • 費用が発生する境界を社内で共有した。Indeedはスポンサー求人、求人ボックスは有料掲載、engageはエンゲージプレミアムである。
  • 審査の時間を見込んで投稿日を決めた。
  • 掲載や応募数の保証は確認できなかったため、応募が集まらない場合の次の手を決めた。
  • 求人ボックスの無料掲載のページにある、クローラーによる自動掲載は採用ボードと併用できないという記載を確認した。

この記事の調べ方と、読むときの注意

ここまでの内容は、Indeed、求人ボックス、engageの公式ページと、他社の解説記事3本を読んで整理したものです。条件は、あとから変わることがあります。いつ確認したかは、参考文献に載せています。保証の記載があるかどうかは、公式7ページ(Indeed4ページ、求人ボックス2ページ、engage1ページ)の本文を取得して、「保証」「確約」「約束」などの語で検索して確かめました。リンク先の別ページまでは見ていません。

調べても分からなかったことが、いくつか残っています。求人ボックスの有料掲載の料金、engageのエンゲージプレミアムの料金、engageからIndeedへの自動連携の有無、engageの審査と掲載開始の時間、求人ボックスの無料露出の期間、各媒体で掲載や応募数を保証する記載の有無(今回見たページには書かれていませんでした)。これらは、各媒体の公式ヘルプか問い合わせ窓口で聞いてみてください。有料に進んだ場合の費用が採用全体でどのくらいになるかは、採用コストの相場と計算方法で整理しています。

まとめ

Indeed、求人ボックス、engageは、どれも初期費用や掲載費用をかけずに始められると案内されています。ただ、「無料」で使える範囲は同じではありません。Indeedの直接投稿は月3件まで・検索結果に最長30日間、求人ボックスは採用ボードとリスティング広告/サイト連携、engageは採用ページの作成などの基本機能が、それぞれ無料の対象です。

有料になる入口も媒体ごとに違い、Indeedはスポンサー求人(クリックされたときに課金)、求人ボックスは有料掲載、engageはエンゲージプレミアムです。求人ボックスとengageの有料の料金は、公式ページで確認できませんでした。掲載や応募数を保証する記載も、見たページのどこにもありませんでした。

まずは、無料の範囲で1つの媒体に掲載し、応募の集まり方を見てから、有料に進むかどうかを決めてください。応募が思うように集まらなかったときの次の手も、出稿の前に決めておくと慌てずに済みます。

参考文献・データ元

この記事で参照した情報を確認できます。

‹ 親記事: 採用マーケティングとは何か。母集団形成の手段の見取り図と、自社に合った選び方の考え方

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