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レンタルサーバー移転支援サービス比較|移行代行・メール移行・DNS切替の対応範囲

部署:マーケティング担当者部署:経営者・責任者レベル:実践
オフィスの机にノートパソコンとメモが並び、『移転支援の対応範囲を比較 サイト・メール・DNS切替』と書かれたアイキャッチ

レンタルサーバーを乗り換えるとき、サイトのデータを運んでもらえるのか、メールやドメインの切り替えまで任せられるのかは、事業者ごとに書き方が違います。この記事では、5つのレンタルサーバー事業者が案内する移転支援を、サイト移行・メール移行・DNS切替の対応範囲と、料金・納期・条件の同じ項目で並べ、移転を任せる先の選び方を示します。

5社の移転支援の結論と比較対象

比べるのは、次の5つです。いずれも、他社のサーバーから自社のサーバーへ移るときの作業支援を、公式ページで案内しています。

  • エックスサーバーの「サーバー移転代行」
  • mixhostの「WP移行サービス」
  • カラフルボックスの「WordPress移行代行サービス」
  • さくらのレンタルサーバの「さくらのさくっとおまかせ設定」
  • ロリポップ!の「設定おまかせサポート」

結論は、次の4点です。

  • 代行の中心はサイトのデータ移行で、メールデータの移行を代行範囲として確認できたのは、5つのうちさくらのレンタルサーバの1つだけ
  • DNS切替(ドメインの向き先を新しいサーバーへ変えるネームサーバーの変更)を代行すると明記している会社は確認できなかった。エックスサーバーは対象外と明記し、mixhostは利用者側の作業としている
  • 料金は1サイト単位の有料が多い一方、さくらのレンタルサーバは対象プラン(スタンダードは36ヶ月一括のみ)なら利用制限内で無料と案内している
  • 税込・税抜の表記は会社ごとに違い、記載が見つからなかった会社もある

WordPressだけでメールが不要なら、料金が低いmixhostとカラフルボックスが起点です。メールも任せたいなら、対象プランに限ってメール移行を案内するさくらのレンタルサーバが候補になります。

自分で移せる機能と、比較に入れなかったConoHa WING

mixhostは、WordPressのログイン情報だけで自分で移せる「WordPressらくらく引っ越し」を無料と案内しています。ロリポップ!にも、利用者が自分で使うWordPress簡単引っ越し機能があります。

ConoHa WINGは、他社サーバーからWordPressを自分で移す「WordPressかんたん移行」を無料で案内しています。公式ページで移行代行の案内を確認できなかったため、比較表には入れていません。

サイト・メール・DNS切替の対応範囲

サービスサイト移行メール移行DNS切替(ネームサーバー変更)動作確認
エックスサーバーWebサイト・WordPress(データベース含む)記載は確認できなかった対応外と明記対応外と明記
mixhostWordPressのみ独自ドメインのメールは、ネームサーバー変更前に利用者側で設定利用者側で変更作業完了後に動作確認情報が届く
カラフルボックスWordPressのみ独自ドメインのメールは、ネームサーバー変更前に利用者側で設定変更は同社の営業時間内を推奨と案内。実施する人の明記は確認できなかった動作確認の記載は確認できなかった(動作の保証はWordPress本体のみ)
さくらのレンタルサーバWebサイトデータ移行(静的サイトとWordPress。MySQL 5.5以上、PHP 5.4以上が条件)メールデータ移行(移行元でIMAPが使えること)代行範囲として明記は確認できなかった。ドメイン設定のメニューはあるが、ドメイン移管作業は対象外記載は確認できなかった
ロリポップ!「ドメイン設定、データ移行」などを代行と記載記載は確認できなかった(メールは、たまったメールの一括削除の料金のみ掲載)記載は確認できなかった記載は確認できなかった

IMAPは、メールをサーバー上に残したまま読む方式です。さくらのレンタルサーバのメールデータ移行は、移行元でこの方式が使える場合に限られます。

料金・納期・申込方法の比較

5つのレンタルサーバー事業者の移転支援について、公式の料金の表記と税の記載の有無を並べた一覧図

金額は、1サイト単位か、WordPressのみかWebサイトも含むか、税込かをそろえないと比べられません。

サービス料金(公式の表記)税の表記納期・作業期間申込方法
エックスサーバー33,000円(移転するサイト1件あたり)。ビジネスプランのみ初回無料税込5営業日アカウントの「サーバー移転代行」メニューから申込。移転用のFTP情報(サイトのファイルを送るための接続情報)を入力
mixhost1サイトにつき9,900円(税込10,890円)税込を併記通常、申込後5営業日以内に対応mixhostを契約したうえで、フォームから1サイトずつ申込
カラフルボックス1サイトにつき14,080円税込通常5営業日以内で作業完了先にレンタルサーバーを購入し、フォームから申込。届くメールに必要情報を返信
さくらのレンタルサーバ対象プランは、利用制限内で全メニュー無料(スタンダードは36ヶ月一括のみ対象)記載は確認できなかったWebサイトデータ移行は7営業日、メールデータ移行は3営業日。いずれも月10件までコントロールパネルから申込ページで必要事項を入力し、さくらからのヒアリングを受ける
ロリポップ!WEBサイトの移転作業は1サイトごとに16,500円、WordPressの移転作業は1サイトごとに33,000円。そのほかは相談記載は確認できなかった記載は確認できなかったフォームで依頼し、見積りと対応内容を確認、銀行振込のあとに代行を開始

費用を比べるときは、次の3点に注意します。

  • 対象が違う:mixhostとカラフルボックスはWordPressのみ、エックスサーバーとロリポップ!はWebサイトも対象に書いている
  • 税の扱いが違う:税込と明記する会社、税込を併記する会社、記載が確認できない会社が混在している
  • 無料になる条件が違う:エックスサーバーはビジネスプランのみ初回が無料、さくらのレンタルサーバは対象プラン(スタンダードは36ヶ月一括のみ)で利用制限内なら無料

WordPressのサイト1つで見ると、公式の表記は、mixhostが税込10,890円、カラフルボックスが税込14,080円、エックスサーバーとロリポップ!が33,000円(ロリポップ!の税の表記は確認できず)です。ただし、メール設定・過去メールの移行・DNS切替を追加で頼む場合は、その費用も確認します。

mixhostのトップページには「1年間に1サイトまでは無料」と読める記載がありますが、申込用のWP移行サービス本体ページでは9,900円(税込10,890円)と表示されています。無料の対象になるか、今回の申込金額はいくらかを、申込前にmixhostへ確認してください。

条件・対象外と、移行後の扱いの比較

サービス条件・対象外として書かれていること移行後・並行利用について書かれていること
エックスサーバー移転元の環境やサイトの内容によっては、データ移行ができない場合がある。申込みが集中すると、案内や作業に時間がかかる場合がある動作確認とネームサーバー変更は対応外
mixhost独自ドメインでWordPressを運用していることが対象。マルチサイトは移行できない。マルウェア感染中は申込不可。現在のサーバーに空き容量が50%以上必要。総容量が50GBを超える場合は、データの削除を求められることがある。動作保証はWordPress本体のみ。作業当日は更新を控える移行後のサポートの記載は確認できなかった
カラフルボックス独自ドメインで運用していること。マルチサイトとWordPress.comは対象外。現在のサーバーに空き容量が50%以上必要。動作保証はWordPress本体のみ移行後のサポートの記載は確認できなかった。移行終了時のパスワード変更を求める記載のみ確認
さくらのレンタルサーバ対象はスタンダード(36ヶ月一括のみ。毎月払い・12ヶ月一括・24ヶ月一括は対象外)、ビジネス、ビジネスプロ、マネージドサーバの全プラン(プレミアムは新規申込終了)。申込回数に月ごとの上限があり、繰り越せない。作業中はコントロールパネルへのログインや設定変更を控える。さくら間の移行は対象外2週間のお試し利用期間があり、旧サーバーを契約したまま新サーバーで移行作業を試せる(マネージドサーバにはお試し期間がない)
ロリポップ!対象プランや前提条件の記載は確認できなかった記載は確認できなかった

並行して使える期間を公式に案内しているのは、さくらのレンタルサーバだけです。ほかの4社は案内が見つかりません。

サイトの種類とメールの有無から候補を絞る手順

サイトの種類、メールの有無、DNS切替の担当、同じ条件での確認、移行後の保守の順に決める5つの手順を左から右へ並べた図

移転作業を社内で持つか外部に任せるかは、運営の体制とも関わります。考え方は、オウンドメディア運営は内製か外注か?企業の体制構築、判断基準と進め方で整理しています。

手順1:サイトの種類を確認する

WordPressで作ったサイトは、5つとも移転支援の案内に含まれています。ただし、WordPress以外の静的なサイトは、対象がWordPressのmixhostとカラフルボックスから外れます。マルチサイトの機能を使っている場合も、この2社は移行できません。自社の現サーバーの空き容量が50%以上あるかも、条件の表で先に確かめます。

手順2:メールを使っているかを確認する

5つのレンタルサーバー事業者について、メールの設定が利用者側か、代行メニューがあるか、記載が確認できないかを並べた一覧図

独自ドメインのメールを使っているなら、メールの移行を誰が行うかが重要になります。メールデータの移行をメニューに持つのはさくらのレンタルサーバだけで、それ以外は、メールアドレスの設定を利用者側で行うと案内されているか、記載が確認できませんでした。

手順3:DNS切替を誰が行うかを決める

5つのレンタルサーバー事業者について、ネームサーバーの変更が対応外か、利用者側か、記載が確認できないかを並べた一覧図

5社とも、DNS切替の代行は明記されていません。自社でネームサーバーを変更できるか、ドメインを管理している会社に頼む必要があるかを、先に確認します。サイトを移したあと、切替までの間は旧サーバーも使えるようにしておくよう、さくらのレンタルサーバの公式の移転ガイドも案内しています。切替後の転送やURLの確認は、サイトリニューアルでSEO評価を落とさない移行方法|URL・301・計測・公開手順で整理しています。

手順4:同じ条件で見積りや申込内容をそろえる

サイト数、WordPressか静的サイトか、税込か税抜か、メールの有無を同じにして、候補2〜3社に条件を確認します。ドメイン、サーバー、権限など、何を引き継ぐ必要があるかの洗い出しの観点は、ホームページ制作会社を乗り換えるときにやること|ドメイン・サーバー・CMS・ソース・計測・権利を引き継ぐが参考になります。

手順5:移行後の保守と緊急対応を誰が持つかを決める

mixhostとカラフルボックスは移行後サポートの記載を確認できなかったため、不具合時の相談先と対応範囲を申込前に確認します。エックスサーバーは動作確認が対応外なので、移行後の表示確認は自社で行います。保守や緊急対応を別の会社に任せるなら、比べる観点はホームページ保守会社を選び直すときの比較方法|対応範囲・緊急対応・バックアップ・権限・費用を確認で整理しています。

申込前に各社へ確認する質問

条件表の「記載は確認できなかった」の項目のうち、選択が変わる点を会社名つきで聞きます。

  • ロリポップ!:対象プラン、納期、税込・税抜の区分、メールとDNS切替の扱い
  • カラフルボックス:ネームサーバーの変更を誰が行うか、移行後の相談先、税抜価格
  • さくらのレンタルサーバ:DNS切替の代行範囲と動作確認の扱い、税の表記
  • mixhost:移行後の相談先
  • エックスサーバー:メール移行の扱い、WordPress以外のサイトの個別の扱い
  • 全社共通:移行できなかった場合の扱い、作業日は更新を止める必要があるか、旧サーバーを並行して使える期間(案内があるのはさくらのレンタルサーバのみ)

まとめ

5つの移転支援は、メールとDNS切替の扱いに差があるため、まず自社のサイトの種類とメールの有無を決めてから候補を絞るのが現実的です。次は、候補2〜3社の公式ページで、メール移行・DNS切替の担当と税込の金額を同じ条件で確認してください。

参考文献・データ元

この記事で参照した情報を確認できます。

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