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オウンドメディアの記事内CTAはどこに何個置く?105サイトの配置パターン・案内先を調査

部署:マーケティング担当者部署:経営者・責任者レベル:実践
オウンドメディアの記事内CTAの位置・個数・種類の実測結果を示したアイキャッチ

[独自調査] Report ID: SBR-2026-017

公開日:2026年9月21日 著者:菊地 将

要旨

本記事では、CTAの位置・個数・種類・遷移先まで詳細判定できる105サイトの記事詳細ページを実際に確認し、うち102サイトで設置状況を判定しました。CTAが確認できたのは102サイト中93サイト(91.2%)でした。CTAあり93サイトのうち記事末への設置は93.5%、本文中は60.2%、記事冒頭は41.9%でした。また、個数を確定できた89サイトでは「3個以上」が70.8%、平均5.07個、中央値4個でした。日本企業全体を代表する値ではありません。

調査概要

  • 対象:オウンドメディアの記事詳細ページ
  • 期間:2026年9月19日
  • 方法:記事詳細ページの実ページ確認
  • サンプル:105サイト(うち102サイトで判定)

オウンドメディアの記事内CTAをどこに置くか、何個置くか、何を案内するかは、運用を始めるとすぐに悩みやすいポイントです。記事末だけでよいのか、本文中にも置くべきか。資料ダウンロードや問い合わせを案内すべきか、それとも関連記事やサービスページへの誘導を優先すべきか。実際の他社配置を見ながら決めたい担当者も多いはずです。

当社では47,967社規模の企業Webサイトを収録・分析した独自企業データベースを構築しています。本記事ではその広い観測とは役割を分け、CTAの位置・個数・種類・遷移先まで詳細判定できる105サイトの記事詳細ページを実際に確認し、うち102サイトで設置状況を判定しました。

CTAが確認できたのは102サイト中93サイト(91.2%)でした。CTAあり93サイトのうち記事末への設置は93.5%、本文中は60.2%、記事冒頭は41.9%でした。また、個数を確定できた89サイトでは「3個以上」が70.8%、平均5.07個、中央値4個でした。

案内先を見ると、関連記事誘導61.3%、サービスページ誘導59.1%が上位で、資料ダウンロード33.3%、問い合わせ18.3%、無料相談・商談8.6%と、必ずしもすべてのCTAが直接的な問い合わせ獲得を狙っているわけではありません。

本記事では、「どこに置くか」「何個置くか」「何を案内するか」という3つの観点から、105サイトの実例を整理し、自社の記事内CTAをどう設計するかを決めるための判断材料をまとめます。

なお、CTAを検索意図別にどう設計するか、コピーや色、A/Bテストの方法については、姉妹記事「BtoB記事のCTAを検索意図別に設計する方法」で扱っています。本記事は「実際に他社がどう配置しているか」という市場実態の調査に範囲を限定しています。

調査方法:105サイトの記事実ページを確認し、102サイトで判定できた

調査対象は、オウンドメディアの記事詳細ページ105件です。47,967社規模の独自企業データベースは企業Webサイトを広く観測するための調査基盤であり、今回の105件はCTAの位置・個数・種類・遷移先を実ページで詳細に確認するための実査対象です。いずれも実在する記事詳細ページとして事前に確認できていたURLを対象とし、CTAの設置状況は今回あらためて各記事ページを開いて確認しました。

CTAは、資料ダウンロード・問い合わせ・無料相談/商談・サービスページ誘導・関連記事誘導・メルマガ等の登録など、読者に次の行動を促すテキストリンク・ボタン・バナーと定義しました。ナビゲーションメニュー・フッターの共通リンク・SNSリンクはCTAに含めていません。

各記事ページについて、次の項目を確認しました。

  • CTAの有無
  • 1記事あたりのCTA個数
  • CTAの位置(記事冒頭/本文中/追従・フローティング/記事末/その他)。1記事に複数箇所ある場合はすべてを重複カウントしています。
  • CTAの種類(資料ダウンロード/問い合わせ/無料相談・商談/サービスページ誘導/関連記事誘導/メルマガ等の登録/その他)
  • CTAの遷移先(フォーム/資料DLページ/サービス詳細/問い合わせページ/別記事/外部予約ページ/その他)

調査日は2026年9月19日です。1社につき代表的な記事1本を確認し、必要に応じてCTAの表示位置や遷移先も追加で確認しました。105サイトのうち記事本文を確認できたのは102サイト(97.1%)で、残る3サイトはページにアクセスできなかったため集計対象から除外しています。以降の割合は、各項目を実際に確認できた社数を分母としています。

追従・フローティングCTA(スクロールに追従する固定バナー等)は、ページの確認方法によって判定が難しいため、明確に表示を確認できた場合のみ集計しました。

CTAの位置分布

105サイト実測に基づくCTA位置分布。記事末が93.5%で最多、本文中60.2%、記事冒頭41.9%、その他15.1%

CTAが確認できた93社を対象に、設置位置の分布を可視化した図です。分母はCTAあり93社、重複カウント可です。

102社中93社(91.2%)でCTAを確認しました。CTAが確認できた93社について、位置の分布は次のとおりです(重複カウント可)。

位置 該当社数 割合
記事末 87 93.5%
本文中 56 60.2%
記事冒頭 39 41.9%
その他(サイドバー・フッター資料エリア等) 14 15.1%

記事末への設置は93社中87社(93.5%)で、本文中への設置を併用する企業も6割を超えました。追従・フローティングCTAを明確に確認できたのはLegalOn Technologies(契約ウォッチ)、株式会社トレタ、株式会社ココナラの3社で、いずれもページ下部に固定表示される相談・登録バナーが確認できました。

1記事あたりの個数

1記事あたりのCTA個数分布。3個以上が70.8%で最多、平均5.07個、中央値4個、合計451件

CTA個数を整数で確定できた89社について、0個〜3個以上の分布と平均・中央値を示しています。

CTAの個数を整数で確定できた89社(有効102社のうち、個数を整数で確定できなかった13社を除く)の分布は次のとおりです。

個数 該当社数 割合
0個 9 10.1%
1個 10 11.2%
2個 7 7.9%
3個以上 63 70.8%

平均5.07個、中央値4個でした(分母89社、合計451件)。今回、個数を確定できた89社では、3個以上のCTAが確認された記事が70.8%を占めました。もっとも多かったシナジーマーケティング(マーケティングBLOG)では、本文中と記事末を合わせて19件のCTAが確認されています。

CTAの種類

CTAの種類と遷移先の分布。関連記事誘導とサービス誘導、遷移先では別記事とサービス詳細が上位

左側でCTAの種類、右側で遷移先の分布を示しています。分母はCTAあり93社、重複カウント可です。

CTAが確認できた93社について、種類の分布は次のとおりです(重複カウント可)。

種類 該当社数 割合
関連記事誘導 57 61.3%
サービスページ誘導 55 59.1%
その他 35 37.6%
資料ダウンロード 31 33.3%
問い合わせ 17 18.3%
メルマガ等の登録 10 10.8%
無料相談・商談 8 8.6%

関連記事誘導とサービスページ誘導が上位を占め、資料ダウンロードや問い合わせ、無料相談・商談といった直接的なリード獲得を狙うCTAは、それより少ない結果でした。

CTAの遷移先

遷移先の分布は次のとおりです(重複カウント可)。

遷移先 該当社数 割合
別記事 57 61.3%
サービス詳細 40 43.0%
その他 39 41.9%
フォーム 30 32.3%
資料DLページ 24 25.8%
問い合わせページ 12 12.9%
外部予約ページ 8 8.6%

CTAの種類の分布と対応する形で、別記事・サービス詳細ページへの遷移が上位を占めました。フォーム(問い合わせ・資料請求・登録等)への直接遷移は3割程度にとどまっています。

よくある配置パターン

よくあるCTA配置パターンの比較。記事末のみ、本文中+記事末、冒頭+本文中+記事末などの構成比を図解

CTAが確認できた93社を、位置の組み合わせごとに排他的に分類した図です。

CTAが確認できた93社を、位置の組み合わせで分類すると次のとおりです(排他的分類)。

パターン 該当社数 割合
記事末のみ 28 30.1%
本文中+記事末 19 20.4%
冒頭+本文中+記事末 19 20.4%
冒頭+本文中+記事末+その他 12 12.9%
冒頭+記事末 7 7.5%
本文中のみ 5 5.4%
本文中+記事末+その他 1 1.1%
冒頭のみ 1 1.1%
記事末+その他 1 1.1%

もっとも多いのは「記事末のみ」(30.1%)でした。一方、「本文中+記事末」「冒頭+本文中+記事末」もそれぞれ20.4%あり、複数の位置にCTAを置く構成も広く見られました。

記事内CTAはどこに何個置き、何を案内する?105サイトから見える基本形

今回の調査だけから、「この位置・個数・種類なら成果が最大化する」といった最適解までは示せません。一方で、105サイトの実測結果から、CTAを初めて設計するときに参考にしやすい基本形は見えてきます。

どこに置く?まず記事末、必要に応じて本文中も併用

CTAが確認できた93サイトのうち、記事末への設置は93.5%で圧倒的に多く、もっとも共通している配置でした。まず記事末にCTAを置くことは、他社事例と比較しても基本形と言えます。

一方、本文中にもCTAを置いていたサイトは60.2%でした。配置パターンでも「本文中+記事末」が20.4%、「冒頭+本文中+記事末」が20.4%あり、記事末だけでなく、読者が内容を理解した途中段階でも次の行動を案内する設計が広く見られます。

記事冒頭への設置は41.9%で、記事末・本文中より少ない結果でした。すべての記事で冒頭CTAを必須にするというより、検索意図が明確で、すでにサービスや資料への関心が高い読者を想定できる記事で追加する方が考えやすい配置です。

何個置く?3個以上が多数派だが、数を増やすこと自体が目的ではない

CTA個数を確定できた89サイトでは、3個以上が70.8%、平均5.07個、中央値4個でした。1記事に複数のCTAを設置する運用は珍しくありません。

ただし、今回の調査ではCTA数とクリック率・問い合わせ数の因果関係は確認していません。そのため、「平均が5個だから5個置く」という決め方ではなく、記事末・本文中など読者の行動が変わるポイントに必要なCTAを置いた結果として複数になる、と考える方が実務的です。

何を案内する?関連記事・サービスページが上位

CTAの種類では、関連記事誘導61.3%、サービスページ誘導59.1%が上位でした。資料ダウンロードは33.3%、問い合わせは18.3%、無料相談・商談は8.6%です。

つまり、記事内CTAはすべてを問い合わせや商談に直結させるのではなく、読者の検討段階に応じて「次に読む記事」「サービス詳細」「資料ダウンロード」「問い合わせ」と段階的に案内する設計が多く見られます。

初めてCTAを設計する場合は、次のように考えると整理しやすくなります。

  1. 記事末に、その記事を読み終えた人が次に進みやすいCTAを置く
  2. 長い記事では本文中にも、内容と関連するCTAを追加する
  3. 冒頭CTAは、読者の検討度が高い記事やサービス意図の強い記事で検討する
  4. 関連記事・サービスページ・資料DL・問い合わせを、読者の検討段階に応じて使い分ける
  5. CTAの個数は先に固定せず、必要な接点を配置した結果として決める

つまり、「記事末に問い合わせボタンを1つ置けばよい」と考えるのではなく、読者が記事を読む流れの中で、どのタイミングで何を知りたくなるかに合わせて、位置と案内先を組み合わせることが重要です。

CTAの案内先を具体的に決める際は、記事からサービス・料金・事例・問い合わせへどうつながっているかを調べた導線調査も参考になります。

参考情報:独自企業データベースによる866社の実測結果

本記事の主要な調査とは別に、独自企業データベースに登録された企業から固定条件で抽出した1,000社(データ取得日2026年9月14日)のうち、公式サイト上のページを確認できた866社を対象とした過去の実測データも参考として付記します。この866社の実測では、CTA(資料ダウンロード・問い合わせ・相談等への導線)が確認できた企業は610社、70.4%でした。

この866社の調査は「CTAが存在するかどうか」を企業単位で判定したものであり、位置・個数・種類・遷移先までは判定していません。本記事の主要な結論は、上記の105サイト(実測102サイト)を対象とした位置・個数・種類・遷移先の実測データに基づくものであり、この866社のデータはその背景情報として参照するにとどめています。

分析の限界と、今回分からなかったこと

今回の分析には、次のような限界があります。

  • 調査対象の105サイトは無作為抽出ではなく、オウンドメディアを運営している可能性が高い企業を意図的に選定したものです。日本企業全体を代表する値ではありません。
  • 判定は企業ごとに代表的な記事1本を確認した結果であり、その企業が運営する記事すべてを網羅的に確認したものではありません。
  • 追従・フローティングCTAは確認方法の制約があるため、明確に表示を確認できた3社のみを集計しています。
  • CTA個数のうち13社は、取得結果自体が「◯件以上」等の幅表現だったため、正確な総数を確定できず集計から除外しています。
  • CTAの設置数や種類が、実際のクリック率・資料請求数・問い合わせ数に与える効果そのものは、今回の分析範囲には含めていません。「CTAを増やせば成果が増える」という関係は、今回の調査からは示せません。
  • 独自企業データベースによる866社のデータ(参考情報)は、判定項目・判定方法が105サイト実測とは異なり、直接比較できるものではありません。

自社の記事内CTAを決めるときのチェックポイント

今回の実測結果を踏まえると、CTAを設計する際は「何個置くか」だけを先に決めるより、位置と案内先をセットで考える方が整理しやすくなります。

  • 記事末に、読了後の次の行動を案内するCTAがあるか
  • 長い記事では、本文中にも内容と自然につながるCTAを置けているか
  • 冒頭CTAは、その記事の検索意図や読者の検討度に合っているか
  • 関連記事・サービスページ・資料DL・問い合わせなど、複数の案内先を使い分けているか
  • 同じCTAを機械的に何度も繰り返していないか
  • 直接問い合わせだけでなく、次の記事やサービス詳細へ進む中間導線も用意しているか
  • CTAの個数が多い場合、それぞれに役割があるか

今回の調査では、記事末への設置が93.5%、本文中60.2%、記事冒頭41.9%でした。また、CTA個数を確定できた89サイトでは3個以上が70.8%でした。

一方で、CTAの種類は関連記事誘導61.3%、サービスページ誘導59.1%が上位で、資料ダウンロード33.3%、問い合わせ18.3%、無料相談・商談8.6%でした。

この結果からも、CTAは「数を増やす」より、読者の状態に応じて次の行動を複数用意する設計として考える方が、実際の運用に近いと言えます。

検索意図に応じたCTAの具体的な設計やコピー、色、A/Bテストについては、姉妹記事「BtoB記事のCTAを検索意図別に設計する方法」もあわせてご覧ください。

CTAの配置を個別に決める前に、記事からリード獲得までの集客導線を全体で確認しておくと、案内先とのつながりを整理しやすくなります。

まとめ

105サイトの記事詳細ページを対象にCTAの設置状況を調査し、102サイトで判定できました。そのうち93サイト(91.2%)でCTAを確認しています。

配置では記事末が93.5%で最も多く、本文中60.2%、記事冒頭41.9%でした。配置パターンでは「記事末のみ」が30.1%で最多でしたが、「本文中+記事末」「冒頭+本文中+記事末」もそれぞれ20.4%あり、複数箇所にCTAを置く構成も広く見られました。

個数を確定できた89サイトでは、3個以上が70.8%、平均5.07個、中央値4個でした。ただし、今回の調査ではCTA数と成果の因果関係までは確認していないため、単純に個数を増やせばよいとは言えません。

案内先では、関連記事誘導61.3%、サービスページ誘導59.1%が上位でした。資料ダウンロード33.3%、問い合わせ18.3%、無料相談・商談8.6%で、記事内CTAは直接的な問い合わせ獲得だけでなく、読者を次の記事やサービス情報へ進める役割にも広く使われています。

CTAを初めて設計する場合は、まず記事末を基本にし、記事が長い場合や途中に自然な接点がある場合は本文中にも追加する。そのうえで、関連記事・サービスページ・資料DL・問い合わせなどを読者の検討段階に応じて使い分ける、という考え方が整理しやすいでしょう。

「どこに何個置くか」を先に固定するのではなく、読者が記事を読む流れの中で、どのタイミングで何を案内すべきかを決めた結果として、CTAの位置・個数・案内先を設計することが重要です。

参考文献・データ元

この記事で参照した情報を確認できます。

本記事の主要な数値(105サイト対象・102サイト実測)は、2026年9月19日に実施した独自の記事ページ実測調査に基づくものです。当社の独自企業データベースは47,967社規模で、参考情報として付記した866社は、そのデータベースから固定条件で抽出した1,000社のうち公式サイト上のページを確認できた企業です。47,967社全件についてCTAの位置・個数・種類を詳細判定したものではありません。本文中に使用した外部の調査・文献はありません。

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