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企業サイト向け共用レンタルサーバー比較|3社の料金・サポート

部署:マーケティング担当者部署:経営者・責任者レベル:実践
明るいオフィスの机にノートPCと書き込みのある紙が置かれ、『企業サイト向け共用レンタルサーバー比較 同じ項目で比べる』と書かれたアイキャッチ

企業サイトを置く共用レンタルサーバーを選ぶとき、月額の安さだけで決めると、契約期間の条件やサポートの受付方法の違いを見落としやすくなります。この記事では、ロリポップ!、エックスサーバー、さくらのレンタルサーバの3サービスについて、公式ページで確認できたプラン、料金の表記、容量、メール、バックアップ、サポートを同じ項目で並べ、自社の運用体制から候補を絞る手順を示します。

共用レンタルサーバー選びで分かれる3つのポイント

企業サイトで共用レンタルサーバーを比べるときの視点は、次の3点です。

  • 料金をどの単位で払うか:月額の表示でも、実際は契約期間分の一括前払いになる場合があります
  • 困ったときにどの窓口で相談できるか:電話、チャット、メールのどれが使えて、いつ受け付けているかが違います
  • 担当者が何を任されるか:メールアドレスの設定、バックアップの取り出しなど、運用の作業が社内に残ります

サーバーの設定やメールの作業を誰が担当するかで、サポートの受付方法や設定代行の重みが変わります。体制の決め方は、オウンドメディア運営は内製か外注か?企業の体制構築、判断基準と進め方で整理しています。

プランから運用の支援まで、6項目で比べる

プランと容量、料金と契約条件、メール、バックアップ、サポートの受付、運用の支援の6つの比較項目を番号つきで並べた図

ロリポップ!・エックスサーバー・さくらのレンタルサーバを表で比べる

プランと容量

サービスプランと容量独自ドメインの数
ロリポップ!エコノミー120GB、ライト350GB、スタンダード450GB、ハイスピード700GB、エンタープライズ1.2TB(ファイル・メール・データベースの合算)エコノミー50、ライト200、スタンダード300、ハイスピードとエンタープライズは無制限
エックスサーバースタンダード500GB、プレミアム600GB、ビジネス700GB。いずれも「NVMe」と表記。Webとメールで共用『無制限』
さくらのレンタルサーバトップページではライト100GB、スタンダード300GB、ビジネス600GB。プランのページではビジネスプロ900GBも載る確認できなかった

さくらのレンタルサーバは、トップページとプランのページでプランの構成が異なり、どちらが最新かが公式ページから分かりません。契約前に、申込画面のプラン一覧で現在のプランを確かめます。容量の数え方も、ロリポップ!はファイル・メール・データベースの合算、エックスサーバーは「Web + Mail にご利用いただけるディスク容量」で、数字をそのまま並べて多い少ないは判断できません。

料金と契約条件

サービス月額の表記税・契約期間初期費用・お試し
ロリポップ!エコノミー121円/月〜、ライト330円/月〜、スタンダード605円/月〜、ハイスピード660円/月〜、エンタープライズ2,420円/月〜税込か税抜かの表記と、契約期間ごとの金額は確認できなかった。ドメインずっと無料は『契約期間12ヵ月以上対象』で、ハイスピード以上が対象初期費用0円。10日間無料(お試し後に手続きをしなければ契約は終了し、自動課金されない)
エックスサーバー36ヶ月契約で、スタンダード990円〜、プレミアム1,980円〜、ビジネス3,960円〜『表示価格は、すべて税込みです。』支払いは『ご契約期間分の一括前払い』。契約期間で月額が変わる(下の一覧)初期費用0円。10日間無料お試し
さくらのレンタルサーバ各プランの具体的な月額は、取得したページでは確認できなかった。トップの見出しに『月額500円から』とあるが、どのプランかは書かれていない『表示価格は全て税込みです。』表示価格は36ヶ月一括契約の月額換算。長期契約の割引は『最大36%オフ』。ライトは『12ヶ月〜36ヶ月一括のみ』初期費用は無料。14日間の無料お試し

ロリポップ!の「円/月〜」は、取得したページでは税込・税抜と契約期間ごとの金額が分かりません。さくらのレンタルサーバは「月額500円から」がどのプランの金額か分かりません。この2社は、申込画面の料金表で契約期間を12か月や36か月にそろえ、税込の月額と最初に払う額を確かめます。

エックスサーバーの料金(契約期間別、税込)は、次のとおりです。

契約期間スタンダードプレミアムビジネス
3ヶ月1,320円2,640円5,280円
6ヶ月1,210円2,420円4,840円
12ヶ月1,100円2,200円4,400円
24ヶ月1,045円2,090円4,180円
36ヶ月990円〜1,980円〜3,960円〜

メールとバックアップ

サービスメールバックアップ
ロリポップ!「メールアドレス作成」の機能がある。アドレス数の上限は確認できなかった「7世代バックアップ」はオプションで、『過去7回分のバックアップデータ』をダウンロードできる。標準のバックアップの内容は確認できなかった
エックスサーバー作成できるメールアカウントの数は『無制限』。メールボックスごとの上限値は確認できなかった(容量を設定できるとの記載)『過去14日分』のWebデータ・メールデータとMySQLデータベース(データの保管に使うソフトウェア)を保持
さくらのレンタルサーバ迷惑メール対策の送信元認証(SPF・DKIM・DMARCなど。なりすましメールを見分ける仕組みの名称)と、迷惑メールフィルタの機能名の記載のみ。容量やアドレス数は確認できなかった『ファイルとデータベースを自動でバックアップ。』頻度と保存期間は確認できなかった

サポートの受付と運用の支援

サービス受付方法と時間運用の支援
ロリポップ!AIチャットが24時間。AIで解決できない場合は、メール・チャット・電話の問い合わせフォームを案内。スタッフ対応の受付時間は確認できなかった設定代行などの記載は確認できなかった
エックスサーバー電話は『平日 10:00〜18:00』、メールは『24時間365日受付』、チャットは『平日10:00〜18:00』。電話・チャットは内容によりメールでの問い合わせを求められる場合がある。『現在、お問い合わせが大変混み合っております』との案内がある有料オプション「設定おまかせサポート」は、サーバーパネルの各機能の設定をエンジニアが代行する。ビジネスプランは月3回まで無料
さくらのレンタルサーバ『チャット、メール、コールバックなど受付方法を多数ご用意。』(コールバックは折り返し連絡の受付)『24時間365日受付しています。』設定代行などの記載は確認できなかった

ロリポップ!の電話サポートは、公式ページ同士で記載が食い違っています。料金のページでは、電話はハイスピードプラン以上で使えると読めます。サポートのページには『電話サポートはスタンダードプラン以上からのみ利用できます。』とあります。電話を重視する場合は、契約予定のプランで電話が使えるかを、契約前にロリポップ!へ問い合わせます。

さくらのレンタルサーバの「24時間365日受付」は受付が24時間という意味で、回答も24時間かどうかは公式ページに書かれていません。

エックスサーバーの例で見る、月額と最初に払う額の違い

エックスサーバーのスタンダードプランで、3ヶ月契約は月額1,320円で最初に払う額3,960円、12ヶ月契約は月額1,100円で13,200円、36ヶ月契約は月額990円で35,640円と並べた図

エックスサーバーは契約期間分の一括前払いなので、スタンダードプランで最初に払う金額は次のようになります。36ヶ月は表示されている下限の月額(990円〜)を使った試算で、更新時の金額は確認していません。

  • 36ヶ月契約:990円×36か月=35,640円(下限の月額を使った試算)
  • 12ヶ月契約:1,100円×12か月=13,200円
  • 3ヶ月契約:1,320円×3か月=3,960円

この3つの中では、月額が最も低い36ヶ月契約が、最初に払う額も最も大きくなります。予算を決めるときは、月額の表示と、最初に払う額を分けて確認します。

税の区分、契約期間、初期費用、無料お試しの条件を候補のサービスで同じ前提にそろえて、見積りや料金表で比べます。

運用体制に合わせて候補を絞る

電話で相談したい、営業時間外に問い合わせたい、設定作業に不慣れ、前の状態に戻したい、複数のドメインで運営という5つの条件と、確認する点を対応させた図

条件ごとに、表の内容を次のように当てはめます。

  • 電話で相談できることを必須にしたい場合:エックスサーバーは電話の受付時間が平日10:00〜18:00と書かれています。ロリポップ!は、プランによって電話が使えない場合があるため、対象のプランを確認します。さくらのレンタルサーバは、電話ではなく折り返し連絡(コールバック)の記載で、電話の受付の有無は確認できませんでした
  • 営業時間外にも問い合わせを送りたい場合:エックスサーバーはメール、ロリポップ!はAIチャットが24時間の受付です。さくらのレンタルサーバは「24時間365日受付しています」とありますが、チャット・メール・コールバックのどれが対象かは確認できなかったため、時間外に使いたい窓口の受付時間を同社に確かめます。人が回答する時間は、エックスサーバーの電話とチャットが平日10:00〜18:00と公式ページに書かれています。さくらのレンタルサーバとロリポップ!は確認できませんでした。
  • 設定作業に不慣れな担当者が運用する場合:設定の代行は、エックスサーバーの有料オプションが確認できました。ほかの2つは、確認できませんでした
  • 誤操作の後に前の状態へ戻したい場合:バックアップは、エックスサーバーが過去14日分、ロリポップ!がオプションで過去7回分と書かれています(オプションの費用は確認できませんでした)。「日分」と「回分」は数え方が違うため、長さは単純に比べられません。さくらのレンタルサーバは、保存期間を確認できませんでした
  • 複数のドメインでサイトを運営する場合:独自ドメインの数は、ロリポップ!はプランで上限が異なり、エックスサーバーは無制限と書かれています

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契約前に各社へ送る6つの質問

候補を2つに絞り、6つの質問を同じ文面で送り、回答を表にそろえて比べる3つの手順を左から右へ並べた図

料金(1)とメール(5)は申込画面や料金表でも確かめられます。サポートへ聞くのは、3・4・6のように公式ページで確認できなかった項目です。共通の質問は同じ利用条件を添えて各社に送り、さくらのレンタルサーバだけに関する質問2は該当する会社に送ります。

  1. 税込か税抜か、契約期間ごとの月額と、最初に払う総額はいくらか(初期費用、更新時の金額を含む)
  2. さくらのレンタルサーバのトップにある「月額500円から」は、どのプランの金額か
  3. 電話サポートは、契約するプランで使えるか。人が対応する時間はいつか
  4. 標準のバックアップは、何日分・何世代残り、誰がどう復元するのか。復元が有料の場合の費用はいくらか
  5. メールアドレスの数と、メールボックスごとの容量に上限はあるか
  6. 設定の代行はあるか。あるなら範囲と費用はどうなっているか

担当者が変わるときのドメインやサーバーの権限の引き継ぎは、ホームページ制作会社を乗り換えるときにやること|ドメイン・サーバー・CMS・ソース・計測・権利を引き継ぐで説明しています。

まとめ

共用レンタルサーバーは、月額の表示ではなく、最初に払う総額とサポートの受付方法を、同じ前提にそろえて比べて選びます。まずは候補を2つに絞り、6つの質問を自社の利用条件を添えて送ってください(質問2はさくらのレンタルサーバのみ)。

参考文献・データ元

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‹ 親記事: オウンドメディア運営は内製か外注か?企業の体制構築、判断基準と進め方

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