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採用一括管理くんとは?機能・料金・連携の確認ポイント

部署:人事・採用担当者部署:経営者・責任者レベル:実践
見積書の金額の欄にペンで丸をつける、会社の机の手元

この記事のタイトルにある「採用一括管理くん」は、製品の掲載ページでは「採用一括かんりくん」と表記されています。提供しているのはHRクラウド株式会社で、応募の取り込みから選考、内定までを1か所で管理する採用管理システム(ATS)です。この記事では、掲載ページの表記に合わせて「採用一括かんりくん」と書きます。 検討中の担当者がつまずきやすいのは料金です。掲載ページは「要問い合わせ」で、比較サイトや解説記事には月額2万円から3万円程度を下限とする数字が並びます。連携も、媒体名が並ぶだけで、取り込みの方式や追加費用の有無までは分かりません。 この記事では、2026年11月5日時点で確認できた掲載ページと第三者の記事をもとに、機能、料金、連携、導入前の確認項目を整理します。掲載ページはミツモアのサイト上にあり、提供会社HRクラウド自身が書いた公式ページとは確認できていません。そのため、重要な条件は提供会社への問い合わせで確かめる前提で読んでください。金額と条件は変わりうるため、最終的な判断は見積書で行います。

採用一括かんりくんはどんな製品か

掲載ページによると、採用一括かんりくんは、応募者の募集から選考管理、採用までを一元管理する採用管理システムです。日程調整や選考通知、評価シートや分析レポートの作成を自動化できるとされています。提供会社HRクラウドのサイトにも、この製品が「採用AIエージェント」として載っています。まず、掲載ページと第三者の記事で確認できた基本情報を表にまとめます。

項目確認できた内容出典
提供会社HRクラウド株式会社掲載ページ、HRクラウドのサイト
製品名の表記採用一括かんりくん掲載ページ、HRクラウドのサイト
管理できる採用新卒・中途・アルバイトを同じ画面で管理(ライセンスは新卒と中途で別契約との記載あり)マネーフォワード Admina の解説記事(連携先の一つでもある Admina が書いた記事)
データ量・人数データ容量に上限がなく、登録者やアカウント数による料金の変動はない掲載ページ
サポート電話・チャット・メールのサポート、導入サポート、初期設定代行掲載ページ

ここで見落としやすいのが、同じ画面で管理できることと、同じ契約で使えることは別だという点です。Adminaの解説記事は、新卒と中途で操作画面を共通にしても、ライセンスは別契約になると書いています。新卒と中途の両方を採る会社は、見積もりの段階で契約の単位を聞いておく必要があります。

機能で確認しておきたいこと

LINE連携、CUBIC適性検査、AIスカウト・AI評価入力について、第三者の記事の記載と契約前に確認することを並べた表

BOXILの比較記事の記載にもとづきます。

掲載ページに載っている主な機能は、次のとおりです。

  • 応募者の取り込みと一元管理、重複応募のチェック
  • 求人管理、評価項目と選考フローの作成
  • 日程調整や選考通知の自動化
  • 通過率・脱落率のレポート
  • 適性検査やWeb面接ツールとの連携
  • 通信の暗号化(SSL/TLS)とユーザー権限の設定

機能の名前が揃っていても、自社の選考に合うかは別の問題です。確認するときは、機能の有無より、自社の選考で実際にやっている作業が置き換わるかを見てください。たとえば日程調整なら、面接官が複数いる最終面接で、候補日の調整から確定の連絡までが画面内で終わるかどうかです。

比較サイトのBOXILは、選考フローを途中で修正できる点と、面接日程をGoogleカレンダーやOutlookカレンダーと連携して自動調整できる点を挙げています。一方で、LINEでのやり取りとCUBIC適性検査はオプションとされています。掲載ページの連携一覧にはLINEもCUBICも並んでいるので、一覧に載っていることと、標準の契約に含まれることは分けて確認する必要があります。

AIによる支援についても、情報源で書き方が分かれます。Adminaの解説記事は、2026年4月のリニューアルで「採用AIエージェント」としてコンセプトを刷新し、書類選考では履歴書やエントリーシートを読み込んで評価コメントとスコアを出すと紹介しています。BOXILは、AIスカウトやAI評価入力は現状では新卒採用が対象だと注意書きを付けています。中途採用で使いたい場合は、新卒・中途それぞれで使えるAI機能を、導入前に確認してください。

料金は情報源によって数字が違う

掲載ページ、BOXIL、Adminaで採用一括かんりくんの月額と初期費用の記載が異なることを示した表

金額は2026年11月5日時点の各出典の記載です。BOXILサービスページの価格は一部のプランのみとの注記があります。

掲載ページの料金は「要問い合わせ」で、金額の記載はありません。HRクラウドのサイトにも、料金の記載は見つかりませんでした。掲載ページの口コミ欄に「月額20000円~」という投稿がありますが、これは利用者の口コミで、提供会社が示した料金ではありません。

第三者の記事には、次のような数字が載っています。

情報源月額初期費用その他
BOXILの比較記事30,000円から要問い合わせ候補者数・担当者数で変わらない定額制、アカウント数は無制限
BOXILのサービスページ要問い合わせ100,000円(掲載の価格は一部のプランのみとの注記あり)最低利用期間は1年、無料トライアルあり、プランは5つ
Adminaの解説記事最小構成で2万円から3万円(税別)個別見積もり登録候補者数・アカウント数・データ容量による従量課金はない

同じBOXILの中でも、初期費用は比較記事で「要問い合わせ」、サービスページで「100,000円」と食い違っています。サービスページには、掲載の価格が一部のプランのみだという注記があり、10万円がすべてのプランに当てはまるとは読めません。月額も、BOXILの比較記事は30,000円から、Adminaの解説記事は最小構成で2万円から3万円(税別)と、下限が異なります。掲載した時点や想定したプランが違う可能性はありますが、理由は記事からは分かりません。どれが自社に当てはまるかは、見積もりで確かめるしかありません。

共通して読み取れるのは、候補者数やアカウント数が増えても料金が増えないという料金の考え方です。応募数が季節で大きく変わる会社や、面接官が多い会社にとっては、これが選ぶ理由になりえます。ただし、これは基本料金についての記載です。オプションの扱いは別に確認が必要です。

見積もりを依頼するときは、次の項目を同じ条件で書面にしてもらうと、他社と比べやすくなります。

  1. 月額と初期費用の総額、最低利用期間、税の扱い
  2. 新卒と中途を両方使う場合のライセンスの数え方
  3. LINE連携、適性検査(CUBIC)、採用サイト制作、内定者フォローがオプションかどうかと、それぞれの費用(BOXILはこれらの費用を要問い合わせとしている)
  4. 導入時のサポートの範囲と期間(BOXILは3か月の導入プログラムがあると記載)
  5. 契約期間の途中でプランを変えられるか

連携できるサービスは「つながる」と「どう取り込むか」を分けて見る

掲載ページに載っている連携先は、次のとおりです。

区分連携先(掲載ページの記載)
求人媒体Indeed、エン転職、リクナビNEXT、doda、マイナビ、求人ボックス、エージェント
面談・カレンダーZoom、Google Meet、Microsoft Teams、Googleカレンダー、Microsoft Outlook
連絡・チャットLINE、Slack、Chatwork、LINE WORKS、Talknote
適性検査CUBIC適性検査、SPI3
人事・労務SmartHR、カオナビ、マネーフォワード Admina

連携先の名前が自社の使うサービスと合っていることは、最初の確認です。次に見てほしいのは、応募者情報をどんな方法で、どのくらいの頻度で取り込むかです。BOXILの比較記事は、求人媒体との連携にAPI連携とRPA連携があり、OfferBoxなどはAPI連携、マイナビやビズリーチなどはRPA連携だと書いています。一般に、API連携は媒体とシステムがデータを直接やり取りする方式で、RPA連携は人が行う画面操作をソフトに代行させて情報を取り込む方式です。RPA連携の取り込み頻度は、中途採用で1日8回、新卒採用で1日5回と書かれています。応募への最初の連絡を早くしたい会社は、媒体ごとにどちらの方式で、1日に何回取り込まれるのかを確認してください。取り込みの回数は、応募を受けてから担当者が気づくまでの時間に関わる要素の一つです。

もう一つ、Indeedとの連携は注意が必要です。BOXILの比較記事は、2025年11月からIndeed PLUSを通じた求人の掲載に対応していて、その求人にはIndeedの掲載基準が適用されると書いています。どの求人がこの経路で掲載できるのか、掲載基準を満たさない求人はどうなるのかは、連携を決める前に確認してください。Indeedへの求人の出し方そのものは、Indeedに求人を掲載する方法で整理しています。

人事・労務のシステムとの連携は、BOXILの比較記事がSmartHRやカオナビとの連携を挙げたうえで「連携内容は要問い合わせ」としています。内定後の情報をどこまで受け渡せるのか(氏名や連絡先だけか、入社手続きの項目まで含むか)は、ここでも見積もりの前に聞いておく項目です。

導入の流れは今回確認できた資料に手順の記載がない

今回確認できた掲載ページとHRクラウドのサイトには、導入の手順の記載が見つかりませんでした。書かれているのは、導入サポートと初期設定代行があることだけです。BOXILの比較記事には、3か月の導入プログラムで初期設定と使い方を支援するとあります。

そのため、具体的な導入スケジュールは、問い合わせで確認するしかありません。聞く項目は、契約から運用開始までの期間、初期設定を提供会社と自社のどちらがどこまで担当するか、既存の応募者データを移す場合の条件の3点です。あわせて、システム選びの前に自社で決めておくべき項目も整理しておきます。候補者の項目、閲覧の権限、求人媒体との連携、データの出力方法といった内容が決まっていないと、初期設定の段階で作業が止まることがあります。決めておく項目は、採用管理システム(ATS)を導入する前に決めておくことで詳しく解説しています。

自社に合うかを判断する前に確認したい7項目

自社で整理する7項目と、見積もり依頼書に書く4点を並べたチェックリスト

紹介記事を読んだだけでは、自社に合うかは決まりません。問い合わせの前に、次の7項目を自社の側で整理しておくと、返答の中身を比較しやすくなります。

  1. 採用の種類:新卒、中途、アルバイトのどれを、どの割合で採るか
  2. 応募の入口:使っている求人媒体の名前と、媒体ごとの月間の応募数
  3. 選考の人数:面接官の数と、日程調整にかかっている手間
  4. 連絡手段:メール、LINE、SMSのうち、使う予定のもの
  5. 他システムとの受け渡し:労務や人事のシステムに渡す情報の範囲
  6. データの出力:解約や乗り換えのときに、応募者データを取り出せる形式
  7. 費用の上限:月額、初期費用、オプションを合わせた予算

6番目のデータの出力は、契約前に確認しておきたい項目です。乗り換えのときに候補者データや選考履歴をどう移すかは、出力の形式によって変わるためです。データを移す手順は、採用管理システム(ATS)の乗り換え手順で解説しています。

まとめ

料金は情報源によって揺れているため、どれか一つの記事の金額で判断せず、見積書で比べるのが確実です。

次にやることは、上の7項目を自社の側で埋め、ライセンスの単位、オプションの費用、媒体ごとの取り込み方式と頻度、データ出力の形式の4点を、見積もりの依頼書に書き込むことです。他の製品を検討するときも、同じ4点を同じ条件で聞けば、料金と連携の違いを比べられます。製品全体の比較は、採用管理システム(ATS)おすすめ10選をご覧ください。

参考文献・データ元

この記事で参照した情報を確認できます。

‹ 親記事: 採用改善の体制構築、何から着手すべきか?内製・外注・ハイブリッドの判断基準と進め方

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