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大学生は企業の口コミをどこまで見る?現役大学生に直接聞いた

部署:マーケティング担当者部署:人事・採用担当者部署:広報・PR担当者部署:経営者・責任者レベル:実践採用改善

採用サイトだけでなく、口コミやSNS、検索結果まで見て企業を調べる学生はいます。ただし、口コミが就活生全体の判断を一律に左右するとまでは言えません。

この記事では、コロナ禍初期の状況を反映した大学生1名へのインタビューを一次情報として残しつつ、近年の学生調査を加えて、現在の採用活動でどう読み解くべきかを整理します。

この記事でわかること

  • インタビュー対象の大学生が、企業をどの順番で調べていたか
  • ネガティブな口コミや検索キーワードを見たときの受け止め方
  • 企業ホームページと第三者情報をどう使い分けていたか
  • 2027年卒学生が就職情報サイト、採用サイト、SNS、WEB上の口コミをどの程度情報源として使っているか
  • 企業が採用広報で確認しておきたいネット上の情報

先に結論:企業研究では「自社発信だけ」ではなく複数の情報源が見られる

今回のインタビューでは、対象者は就職情報サイトで企業を知り、検索して企業ホームページを確認し、気になる企業については口コミサイトや掲示板も見ていました。ネガティブな情報があると、不信感を抱いたり、志望順位を下げたりする可能性があるとも話しています。

ただし、これは大学生1名の発言です。大学生全体の行動として一般化することはできません。

近年の調査を見ると、学生が複数の情報源を使って企業研究していること自体は確認できます。株式会社キャリタスの「キャリタス就活 学生モニター2027」では、2025年9月後半時点の就職活動に関する情報の入手先として、次の結果が示されています。

情報の入手先 回答割合
就職情報サイト 87.0%
各企業のホームページ(採用サイト) 69.1%
SNS(LINE、X、Instagramなど) 21.2%
WEB上のクチコミ情報 11.5%

この数値は「情報源として利用している割合」であり、口コミが志望度をどの程度下げるかを示すものではありません。一方で、採用サイト以外の情報も企業研究に使われていることは確認できます。

出典:2027卒・9月後半時点の就職意識調査|株式会社キャリタス

インタビューの前提と読み方

このインタビューは、1人の大学生の行動や考え方を記録した定性情報です。大学生全体の傾向を示す調査ではありません。読み違いを避けるため、確認できる範囲を先に整理します。

項目 確認できる内容
対象 大学生1名(本文中の「荒舩」さん)
方法 対話形式のインタビュー
インタビュー実施日 現存する公開資料からは確認できない
公開ページ上の日付 2025年11月5日。ただし、インタビュー実施日や初回公開日を示すものとは確認できない
当時の環境 発言に「自粛」「リモート授業」「直接足を運ぶことができない」「OB訪問もできない」とあり、新型コロナウイルスの影響が強かった時期の就活環境を反映している
読み方の限界 1名の発言のため、大学生全体へ一般化できない
現在性の補完 2027年卒学生842人を対象にしたキャリタスの調査データを別途併記

そのため、本記事ではインタビュー発言を当時の一次情報として残します。現在の大学生全体の傾向を示すデータとしてではなく、「1人の学生がネット上の評判をどう受け止めたか」を見る材料としてお読みください。

以下、発言は当時のまま掲載しています。

インタビュー:大学生はネットの評判をどう見ているのか

大学生活と就活の状況

千葉:「今日はよろしくお願いします。自粛自粛で大学生の生活も変わりましたねー。」

荒舩:「リモート授業になって課題が増えて大変です。」

千葉:「こんなに外出ないこともないと思いますが、家では何して過ごしてますか?」

荒舩:「最近堕落しちゃって、、笑 YouTube見てSNSチェックして、のループです。」

千葉:「わかるなあ、大学生あるあるだ。」

荒舩:「でも最近は就活もぼちぼちしなきゃなって感じでインターンとか探し始めました。」

千葉:「おお、意識高い。」

荒舩:「こういう情勢なので就活も前例のない動きをしないといけないので大変です。」

千葉:「直接足を運ぶことができないから、情報集めも苦労しますね。」

荒舩:「そうなんです。マイナビやリクナビなど就活サイトに登録したり、ちょっと企業のことを調べたりしてます。」

千葉:「やっぱり、情報源はネットになりますよね。」

荒舩:「こういう時だからこそ、ネットの情報に頼ってしまいます。」

企業をどう探し、どこで情報を集めるのか

千葉:「就活生って、どういう流れで企業を探していくものですか?」

荒舩:「マイナビとかで気になる企業を探して、ネットで検索してHPを見たりするくらいですね。」

ネガティブな情報を見たとき、どう感じるか

千葉:「例えば、そのときにネガティブなクチコミとかキーワードが出ていたらどう思います?」

荒舩:「印象は多少悪くなりますね。事実かどうかはわからなくても不信感は感じてしまいます。」

千葉:「そこに『ブラック』とか『パワハラ』なんてワードがあったら…」

荒舩:「ブラックな可能性があるなら、受けるのはやめておこうと思っちゃいますね」

千葉:「自分がすごく就職したい!って思っている企業に対してもそうですか?」

荒舩:「そうですね。ショックですし、志望順位は下がるかなと思います。」

千葉:「企業選びでも、ネットのクチコミに左右される部分があるんですね。」

荒舩:「かなり…」

企業のホームページは信用されているのか

千葉:「会社のHPって、いかにもホワイトですって感じのこと書いてありますけど。」

荒舩:「たぶん、そこ信じる人はいないと思います。」

口コミサイト・掲示板は実際に見られているのか

千葉:「掲示板とかクチコミサイトって実際見ます?」

荒舩:「気になった会社とかは見ますね。その会社で働いている人の生の声が聴ける機会ってなかなかないので、情報収集の一つとして使ってます。」

千葉:「たしかに。生の声を聞ける機会ってないですね。」

荒舩:「それこそOB訪問もできないし会社に足を運んで話を聞くこともできないので。」

口コミは友人間でどう広がるのか

千葉:「企業側からすると、ネットの情報が原因で優秀な就活生を取り逃すのは大きなデメリットですよね。」

荒舩:「あそこの会社はブラックだよなんて噂が友人の間で広まったりするのですが…」

千葉:「やっぱり、話しますよね。」

荒舩:「その情報源って、意外とクチコミサイトとか掲示板だったりするんです。」

千葉:「意外と見られているんですね。でも最近は対策している企業も多い。」

荒舩:「ちょっとだけ聞いたことがあります。」

風評被害対策をしている企業は、学生の目にどう映るか

千葉:「風評被害対策って言って、事実と関係ないイメージダウンを防ぐためにネガティブなクチコミとかキーワードを削除するサービスなんですよね。」

編集注(2026年8月更新):上記は当時の会話をそのまま残したものです。現在、風評被害対策は単に「ネガティブな口コミやキーワードを削除すること」だけを意味しません。事実確認、モニタリング、返信・情報発信、各サービスへの違反報告、必要に応じた法的対応など、状況に応じた手段を組み合わせます。たとえばGoogleの口コミは、否定的であるという理由だけでは削除対象にならず、Googleのポリシー違反が確認された口コミが削除対象になります。出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ

荒舩:「そんなことできるんですねー。」

千葉:「対策をしっかりしている企業ってどういう印象ですか?」

荒舩:「悪い部分を隠してるって捉え方もできるけど、個人的には、会社として外部からどう見られているかってところにちゃんと気を使ってるのはいいことだと思います。」

千葉:「本当はホワイトなのに、ブラックって出てたらもったいないですもんね。」

荒舩:「少なからずブラックな部分があるのだろうと思ってしまいます。」

千葉:「そしてそれを直接聞ける機会もこのご時世だからないと…なるほど。プライベートなことから踏み込んだ内容まで色々聞かせていただいてありがとうございました!就活頑張ってください。」

荒舩:「頑張ります!」

インタビューから見えた5つのこと

1. この学生は「就活サイト → 検索 → HP」の順で企業を調べていた

「マイナビとかで気になる企業を探して、ネットで検索してHPを見たりするくらいですね」という発言から、今回の対象者は、就職情報サイトで見つけた企業名を検索し、企業ホームページを確認していたことがわかります。

現在の調査でも、就職情報サイトと企業の採用サイトはいずれも主要な情報源です。企業側は求人媒体だけでなく、社名検索後に見える情報まで含めて採用広報を確認する必要があります。

2. 真偽を確認する前でも不信感が生まれる場合がある

今回のインタビューで特に重要なのは、「事実かどうかはわからなくても不信感は感じてしまいます」という発言です。

これは1人の学生の反応ですが、企業側が「事実ではないから影響はない」と考えていても、求職者が情報の真偽を判断する前に印象を形成するケースがあることを示しています。

3. ネガティブ情報が志望順位に影響するケースもある

対象者は、志望度が高い企業についてネガティブな情報を見た場合でも「志望順位は下がるかなと思います」と答えています。

ここから言えるのは、「口コミを見た大学生は必ず応募をやめる」ということではありません。少なくとも今回のインタビューでは、ネット上の情報が企業選びの判断材料の一つになっていました。

4. 自社ホームページだけでなく第三者情報も見られていた

対象者は企業ホームページについて厳しい見方を示す一方、口コミサイトについて「その会社で働いている人の生の声が聴ける機会ってなかなかないので、情報収集の一つとして使ってます」と話しています。

この発言を大学生全体へ一般化することはできませんが、企業発信と第三者発信を見比べる学生がいることは押さえておく必要があります。

5. ネットで得た情報が友人との会話に持ち込まれることもある

対象者は、友人間で企業の噂が広がる際に「その情報源って、意外とクチコミサイトとか掲示板だったりする」と話しています。

口コミの影響は、ページの閲覧だけで完結するとは限りません。今回のケースでは、ネットで得た情報が友人同士の会話にも持ち込まれていました。

現在の採用広報ではどう読み替えるべきか

インタビューと近年の調査をあわせると、企業が確認したいポイントは次の4つです。

確認ポイント 理由 対応例
社名検索の結果 就職情報サイトで企業を知った後に検索される場合がある 社名、社名+評判、社名+口コミなどの検索結果を定期確認する
口コミ・SNS上の情報 口コミやSNSも就職活動の情報源として使われている 投稿内容を把握し、事実誤認があれば適切な方法で対応する
採用サイトとの情報整合 自社発信と第三者情報に大きな差があると疑問を持たれやすい 働き方、制度、選考、社員情報を具体的に更新する
ネガティブ情報への対応方針 すべての否定的情報が削除できるわけではない 返信、情報発信、規約違反報告、必要に応じた専門家相談を使い分ける

重要なのは、ネガティブ情報を機械的に消すことではありません。まず事実関係と掲載先のルールを確認し、正確な情報を求職者が確認できる状態にすることです。

よくある質問

大学生は企業の口コミを見ますか?

見る学生はいます。キャリタスの2027年卒学生調査では、就職活動の情報源として「WEB上のクチコミ情報」を11.5%が挙げています。SNSは21.2%、企業の採用サイトは69.1%でした。口コミだけが主要情報源というわけではなく、複数の情報源の一つとして使われています。

悪い口コミを見ると志望度は下がりますか?

今回のインタビュー対象者は、ネガティブな情報を見ると不信感を感じ、志望順位が下がる可能性があると回答しました。ただし1人へのインタビューであり、大学生全体の影響度を示すデータではありません。

ネガティブな口コミは企業側で削除できますか?

自由に削除できるわけではありません。掲載先の規約違反や法的問題がある場合などに、所定の手続きで削除を求める方法があります。Googleでは、単に内容が否定的という理由だけでは削除対象にならず、ポリシー違反の口コミが報告・審査の対象です。

採用担当者は何から確認すればよいですか?

まず、社名、社名+評判、社名+口コミなどで検索し、採用サイト・検索結果・口コミサイト・SNSで表示される情報に大きな食い違いがないか確認してください。事実と異なる情報がある場合は、掲載先のルールに沿って対応します。

まとめ

今回のインタビューでは、大学生1名が就職情報サイトから企業を知り、検索、企業ホームページ、口コミサイトなど複数の情報を使って企業研究していたことがわかりました。ネガティブな情報については、真偽がわからない段階でも不信感を持ち、志望順位が下がる可能性があると話しています。

一方、この発言を大学生全体の傾向として一般化することはできません。近年の2027年卒学生調査では、就職情報サイト87.0%、企業の採用サイト69.1%に加え、SNS21.2%、WEB上のクチコミ情報11.5%が就職活動の情報源として利用されています。

採用担当者に必要なのは、「口コミを見る学生がいるかどうか」だけを考えることではなく、求職者が複数の接点から見たときに、自社について正確で整合した情報を確認できる状態をつくることです。

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