Bingで会社名やサービス名を入力したときに「最悪」「ブラック」「詐欺」などの検索候補が表示されると、企業としては放置してよいのか気になるものです。
Bingにも、文字を入力している途中で検索候補を表示する機能があります。Microsoftは、検索候補を自動表示する機能として案内しており、設定画面から候補表示そのものをオン・オフできます。
ただし、自分の画面で検索候補をオフにすることと、他の利用者に表示される候補を削除することは別です。
この記事では、Bingの検索候補に問題を見つけた企業が、検索候補・検索結果・元情報をどう切り分けて対応すべきかを解説します。
Bingでまず分けて確認する3つの対象
| 対象 | 内容 | 主な対応 |
|---|---|---|
| 検索候補 | 入力中に表示される候補 | 表示状況を保存し、問題があればMicrosoftへフィードバック |
| 通常の検索結果 | Webページ、ニュース、口コミ等 | 元ページの事実確認、掲載元への連絡、必要ならBingへ報告 |
| Bing Places等の事業者情報 | 店舗・企業情報 | 公式情報を最新化 |

検索候補だけを見て「Bing上の悪評」と一括りにすると、対処先を間違えやすくなります。
Bingの検索候補とは
Microsoftは、Bingで検索語を入力すると、入力内容に応じて検索候補が自動表示されると説明しています。
また、Bingは検索候補について、利用者が意図せず有害・攻撃的・誤解を招く内容へ誘導されることを減らすため、アルゴリズムと人的対応を組み合わせた安全対策を行っているとしています。
一方で、Googleのように候補生成要因を細かく一般公開しているわけではありません。そのため、「何回検索されたら表示される」「特定の操作で順位を変えられる」と断定するのは避けるべきです。
ネガティブなBing検索候補を見つけたときの5ステップ
1.表示条件を保存する
まず、次を記録します。
- 検索した企業名・サービス名
- 表示された候補
- 確認日時
- PC・スマートフォン
- Bingを利用したブラウザー
- スクリーンショット
一度の確認だけで全ユーザーに同じ候補が出ていると判断しないことが重要です。
2.候補を実際に検索して元情報を確認する
ネガティブ候補をクリックまたは入力して検索し、その検索結果に何が出ているかを見ます。
- 口コミサイト
- 電話番号検索サイト
- SNS
- 掲示板
- ニュース
- 自社サイトの古い情報

候補そのものより、検索後に表示される情報が顧客・求職者の判断材料になる場合があります。
3.問題がある検索候補・検索結果はMicrosoftへ報告する
Microsoftは、Bing上の問題についてページ下部のフィードバックや「Report a concern」の窓口から報告できると案内しています。
ただし、報告した情報が必ず削除されるわけではありません。Bingは検索結果の削除を限定的な状況に絞っており、検索結果に出ている元ページ自体をMicrosoftが管理しているわけではないためです。
検索候補についても、問題のある内容を見つけた場合はフィードバックを送り、具体的な表示内容・検索語・確認日時を伝えます。
4.元ページが誤っているなら掲載元へ対応する
検索結果に誤った情報や古い情報が残っている場合、まず掲載元サイトで修正・削除できるか確認します。
Microsoftも、検索結果に表示されるコンテンツの削除を確実にするには、元ページの管理者へ削除・修正を求めることが基本だと案内しています。
元ページがすでに削除済みなのにBingへ古い情報が残る場合は、Bing Webmaster ToolsのContent Removal Toolなど、古いキャッシュやURLへの対応を検討します。
5.公式情報を最新にする
ネガティブな情報に反論するだけではなく、
- 会社概要
- 料金
- 商品・サービス内容
- 採用条件
- FAQ
- 問い合わせ先
- Bing Placesの事業者情報
などを最新化します。
ユーザーが検索したとき、現在の正確な一次情報へ到達できる状態を作ることが重要です。
Bingの検索候補を自分の画面から消す方法
Bingの設定では、「入力時に検索候補を表示する」のオン・オフを切り替えられます。
ただしこれは自分の検索画面で検索候補を表示するかどうかの設定です。企業名に出るネガティブ候補をBing全体から削除する手続きではありません。
「候補をオフにしたら問題が解決した」と判断しないよう注意してください。
検索候補と検索結果への対策を分ける

企業にとって重要なのは、候補だけを消すことではなく、その候補を見たユーザーが次に何を見るかまで確認することです。
たとえば「会社名 ブラック」という候補が出ているなら、
- その候補がどの環境で出るか
- 検索すると何が上位表示されるか
- 内容は現在も正しいか
- 公式サイトに説明不足がないか
- 権利侵害が疑われる情報があるか
を順番に見ます。
やってはいけない対策
大量検索で候補を操作しようとする
Bingは検索候補の詳細な生成基準を公開していません。大量検索や機械的なアクセスで特定の候補を表示・非表示にできると保証する根拠はありません。
「逆SEOだけ」で問題が解決すると考える
検索結果の順位を押し下げることと、元ページの誤情報を訂正すること、検索候補へフィードバックすることは別です。
口コミや権利侵害を対策会社だけで法的判断する
名誉、プライバシー、著作権など法律上の権利侵害が疑われる場合は、弁護士など法律専門家へ相談する領域です。

よくある質問
Bingのサジェストを企業側で直接削除できますか?
企業が検索候補を自由に編集する機能はありません。問題のある候補はBingのフィードバック・報告窓口から状況を伝えます。
Bingの検索候補をオフにすれば他の人にも出なくなりますか?
いいえ。設定画面のオン・オフは、自分の検索画面で候補を表示するかどうかの設定です。
Bing検索結果から悪い記事を消せますか?
Bingは検索結果の削除を限定的な状況に絞っています。元ページが存在する場合は、まず掲載元への修正・削除依頼を確認します。権利侵害などの事情がある場合はBingの報告窓口も利用できます。
Googleで問題がなくてもBingは確認した方がいいですか?
検索エンジンごとに候補や検索結果は同じとは限りません。BtoB企業や指名検索が重要な企業では、GoogleだけでなくBingも定点確認しておくと検索接点を把握しやすくなります。
まとめ|Bingは「候補」「検索結果」「元情報」を分けて対処する
Bingでネガティブな検索候補を見つけたら、まず表示状況を保存し、その候補で実際に検索します。
検索候補に問題があればMicrosoftへフィードバックし、検索結果の元ページに問題があれば掲載元へ修正・削除を求める。元ページが消えているのに古い検索結果が残る場合は、Bing側の削除・キャッシュ更新手段を確認します。
候補だけを操作しようとせず、検索後にユーザーが触れる情報まで含めて継続管理することが、現実的なBingの風評被害対策です。
参考情報
この記事で参照した情報を確認できます。
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