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企業の風評被害対策3つを比較|削除・検索対策・監視の使い分け

部署:マーケティング担当者部署:広報・PR担当者部署:経営者・責任者レベル:実践口コミ対策
企業担当者が検索結果を確認するデスクと、削除・検索対策・監視の3つの風評被害対策を示したアイキャッチ

企業の風評被害対策は、すべてを「悪い情報を消す施策」と考えると判断を誤ります。

実務では、大きく分けて次の3つがあります。

  1. 問題の投稿や情報について、媒体ルールや法的根拠に沿って削除・修正を求める
  2. 検索結果や検索候補を確認し、現在の正確な情報へ到達しやすい状態をつくる
  3. 口コミ・SNS・検索結果などを監視し、変化を早期に把握する

どれか1つを選べば終わりではありません。問題が起きている場所と内容に応じて使い分けます。

記事の中心である3つの対策が「何を対象にしているのか」を一枚で整理する

風評被害対策3つの違い

対策 主な対象 向いているケース 注意点
削除・修正 口コミ、SNS投稿、掲示板、記事等 規約違反、誤情報、権利侵害等が疑われる 低評価・不都合という理由だけでは削除できない
検索対策 検索結果、検索候補、公式情報 古い情報が目立つ、検索者が正確な情報へ届きにくい 人為的な検索操作ではなく、元情報・一次情報の整備が基本
監視 検索、口コミ、SNS、掲示板等 早期発見・再発確認をしたい 見るだけで終わらず、対応基準と担当者を決める

1.削除・修正|まず「消せる情報か」を判断する

削除は、企業にとって不都合な情報を自由に消す手段ではありません。

口コミサイトやSNS、検索サービスにはそれぞれ利用規約やコンテンツポリシーがあります。虚偽の投稿、なりすまし、個人情報、嫌がらせ、利益相反など、媒体のルールに反する可能性がある場合は、証拠を残したうえで公式の報告・削除窓口を確認します。

法的な権利侵害が疑われ、サイト運営者や投稿者への削除請求・交渉が必要な場合は、弁護士へ相談する領域です。

削除前に確認すること

  • 対象URL
  • 投稿日・確認日時
  • 投稿本文や画像
  • どの部分が問題か
  • 媒体のどのルールに関係するか
  • 事実誤認なら何が正しい事実か
  • 削除後も転載・検索結果に残る可能性がないか

「まず消す」ではなく、証拠保存と問題の分類から始めます。

2.検索対策|検索候補と検索結果を分けて考える

検索画面には複数の情報が表示されます。

初心者には区別しにくい「サジェスト対策」と「逆SEO対策」の違いを、同じ検索画面の上下関係で直感的に理解させる

検索候補への対応

GoogleやYahoo!で企業名を入力したときに、ネガティブな検索候補が表示される場合があります。

このとき、別のキーワードを大量検索して候補を人為的に押し下げるような方法を基本施策にすべきではありません。検索サービスの公式報告手段を確認し、候補の先に表示される口コミ・記事・SNSなどの元情報も調べます。

検索結果への対応

検索結果に古い情報やネガティブ記事が目立つ場合は、まず元情報が削除・修正可能か確認します。

削除できない場合でも、現在の事業内容、改善内容、FAQ、採用情報、サービス情報、会社概要などを公式サイトで明確にし、検索者が現在の一次情報を確認できる状態を整えることが重要です。

いわゆる逆SEOも「悪いページを力ずくで落とす」ことではなく、検索結果全体を確認し、正確で有用な情報が評価されやすい状態をつくるという文脈で考える方が安全です。

3.監視|早期発見と対応判断のために使う

原稿だけではイメージしにくい「監視」が、単に人が検索する作業ではなく、情報収集→確認→レポート→対応判断という流れで行われることを整理する

監視は、悪評を自動で消す仕組みではありません。

目的は、変化を早く見つけて「対応する必要があるか」を判断できるようにすることです。

最低限、次の対象を決めておくと運用しやすくなります。

  • 会社名
  • ブランド・商品・サービス名
  • 代表者名
  • 店舗名
  • 主要な電話番号
  • 採用で検索されやすい「会社名+評判」等

確認先は、Google・Yahoo!などの検索結果、Googleマップ等の口コミ、転職口コミサイト、SNS、掲示板などです。

監視で決めておきたい4項目

  1. 誰が見るか
  2. どのキーワードを見るか
  3. どの頻度で見るか
  4. 何が起きたら法務・広報・経営へ上げるか

件数が増えたから即削除依頼、低評価が付いたから即反論、という運用にしないことが重要です。

どの対策から始めるべき?

迷った場合は、次の順で考えます。

STEP1|現在何が表示されているか確認する

会社名・サービス名を検索し、口コミ、検索候補、SNS、掲示板などを確認します。

STEP2|問題を分類する

  • 規約違反・権利侵害の疑い
  • 実体験に基づく低評価
  • 古い情報
  • 誤情報
  • 自社側の業務課題
  • 単なる一時的な批判

に分けます。

STEP3|必要な手段だけ選ぶ

削除が必要なら削除、情報不足なら公式情報の改善、再発確認が必要なら監視というように、課題に合わせて選びます。

よくある質問

悪い口コミはすべて削除した方がいいですか?

いいえ。媒体ルール内の実体験や評価は、企業側が自由に削除できない場合があります。内容によっては返信や社内改善の方が適切です。

逆SEOとサジェスト対策は同じですか?

同じではありません。サジェストは検索窓などに出る検索候補、逆SEOは一般に検索結果上の露出改善を指して使われます。表示場所と施策対象を分けて考えます。

監視だけで風評被害は防げますか?

監視は早期発見の手段です。問題を見つけた後の事実確認、削除・修正、社内改善、情報更新まで含めて運用する必要があります。

まとめ|「削除・検索対策・監視」を課題ごとに使い分ける

風評被害対策は、何でも削除することではありません。

まず現在の検索結果や口コミを確認し、問題を分類したうえで、削除・修正、検索上の情報整備、継続監視を組み合わせます。

最も避けたいのは、原因を確認せずに検索候補を人為的に操作したり、実体験に基づく批判まで一律に消そうとしたりすることです。企業の実態改善とオンライン上の情報整備を分けずに進めることが、長期的なレピュテーション管理につながります。

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